2016年2月29日

NZの国旗変更の国民投票 その1 これまでの経緯

最終的にこれら二つのデザインのどちらかに決まります

2015年5月に、国旗変更の是非を問う国民投票が行われると発表されました。紆余曲折を経て、いよいよ来る3月3日からこれら二つのデザインの中から一つがこれからのニュージーランドを象徴する国旗として選ばれます。この二度目の国民投票は3月24日が締め切り日となります。

これまでの経緯

現在の首相、国民党のジョン・キーの呼びかけに始まったこのあまり最近では先進国では聞いたことのない、国旗の変更をするかどうかの選択の是非を国民に問いかけるという、一大政治イベント。

先ずは、いろいろな話し合いが様々な人々、政治グループ、マオリの部族の代表を交えて行われました。

そして、一般からのデザインの公募が行われ、その際には10292もの新しいデザインが提案されました。

そのなかから、有識者等により先ずは4つのデザインが候補として選ばれました。

その後、その結果に不満を持った国民の、特にソーシャルメディアを通じた、働きかけによりもう一つデザインが加わり、計5つが新たなデザインの候補として正式に決定しました。

これがその時の、5つのデザインの候補

1回目の国民投票

この一発目の国民投票が昨年まだ記憶に新しい、2015年の11月20日から12月の10日までの期間を経て行われました。

その結果、この5つの新しいデザインの中から、このデザインが選ばれました。


もちろん、多数決ですので、これを選ばなかった人たちからは不満の声が多く出たのは想像に難くないでしょう。

まあ、でも、多数決で決まってしまったものはどうしようもないですからね

2回目の国民投票

そしていよいよ、この新デザインのものか、現行のデザインのものかを決める、一騎打ちの対決が始まるのです。

3月の3日から投票の受付が始まり、3週間の期間があり24で締め切り。

ちなみにこちらの投票は大抵郵送です。

そして、一騎打ちの相手の現行のニュージーランドの国旗はこちら。



1902年に採用され、今に至るそうです。南十字星を表す星が4つとイギリス連邦の一部であるという意味のユニオン・ジャックで構成されています。

まあ定番ですが、よくオーストラリアの国旗と混同されがちです。


まあ、紛らわしいやつなんでこんな扱いでいいでしょう。

こちらは6つの星があります。オーストラリアは6つの州で構成されているから6つの星。

オーストラリアはどうでもいいんです。

で、この投票により、より多くの票を集めた方が勝者。いたってシンプル。ややこしくなりようがない。(そう願いますが)。ジョージ・ブッシュが曰く付きですったもんだで選挙2回目勝ったのに比べたら、100倍シンプルで、正直で、後腐れなし。

さてこれから、ニュージーランドの動向からしばらく目が離せませんね。

次回はもう少し深く掘り下げて、検証してみたいと思います。

こちらが次の投稿へのリンクです。よかったら続けてお読みください。

それではまた次回。

2016年2月25日

売りに出されていた国立公園内のビーチが人々の寄付によって国民のものとなった件

最近ニュージーランドを賑わせている話題といえばこれ。

これはどういうことかと言いますと、国立公園内にある私有地のビーチが売りに出されていたのが、発起人の二人の呼びかけから始まり、ギブ・ア・リトルhttps://givealittle.co.nz というクラウドファンディングのウェブサイトを通じて国民から寄付を募り、200万ドル以上を集め、無事このビーチを買い取ることができたというお話。

場所

ニュージーランドの南島の北端にある、アベルタスマン国立公園内にあるアワロアと言う集落近くにある、7ヘクタールの土地。ここには800メートルのビーチがあるそうです。

どうやらこのビーチにたどり着くには、道路は通ってなく、最寄りの都会ネルソンから、まずは車で一時間行き、そしてボートで海をもう一時間行かないとたどり着けないそうです。

またこの街にはちょっとした自家用の小さい飛行機が離陸できる滑走路もあるそうです。なにせ人里離れたお金持ちの住むプライベートビーチだったわけですから、飛行機の滑走路も合点がいきます。



経緯

2016年1月初旬にこの私有地が売りに出されました。これを見た発起人のデュウェイン・メイジャーさんが、『こんな素敵な所は個人の手に渡るべきでなく、ニュージーランド国民全員がアクセスできる場所であるべきだ』という思いから、寄付を集めてこのビーチを買い取ろうというアイデアを思いつき、クラウドファンディングで募金を集めるウェブサイトでスタートしたことがきっかけです。

これはすぐにフェイスブック等で火がつき多くのシェアがなされ、メディアを巻き込んで一大ムーブメントになりました。

そして2016年2月24日の火曜の夜までに、約4万人を巻き込み、計2278171ドル、約230万ドルを寄付で集め、その日の夜の11時前に無事買い取ることができたというアナウンスがされました。

どうやら、この多くの募金の中には、政府からの35万ドルの寄付も含まれているそうです。

ここにこちらでのニュースで取り上げられた時のビデオへのリンクを貼っておきます。

こちらはチャンネル3のニュースへのリンク

こちらはチャンネル1のニュース

これから

ここからは私の想像になってしまいますが、おそらくどんな形であれ、この土地がこちらの環境省にあたる、DOC Department Of Conservation に移譲もしくは管理の委任の権利が行われ、周りのアベル・タスマン国立公園に合併、統括管理され我々一般市民にもアクセスができるようになるのではないでしょうか。

最後に

この様なことが可能になってしまうのがニュージーランドの魅力の一つと言えるのではないでしょうか。

恐らく、ここまでセンセーショナルに取り上げられましたので、向こう2年くらいはこの場所は人で溢れかえるのではないでしょうか?このことを知り、この場所に行きたいと思った方はそれを頭の片隅に入れておかれておいたほうがよろしいのではないでしょうか。

また、上にリンクを貼ったニュースの中で、知り合いが関係者の一人としてインタビューされていました。このなんとも小さな世界の具合がこれまたニュージーランドということで、今回の投稿を示させていただきます。

それではまた次回。





2016年2月5日

ニュージーランド航空、プレミアム・エコノミー


先日、ニュージーランドへ帰国の際、アップグレードの待遇を受け、ニュージーランド航空のプレミアムエコノミーで東京からオークランドに帰って来ました。その時の経緯顛末をここに記しておきたいと思います。

そもそもアップグレードとは?

通常ですとニュージーランド航空でアップグレードするには、OneUpというオークションシステムがあります。これは一つ上のクラスに移りたいという時に、自分で幾らまでなら出すという感じでオークションにかけるみたいな感じのもので、これでご自分の提示した金額が受け入れられれば、(恐らく)席の空き状況次第でそのフライトでのアップグレードが実現するというもの。

今回私の場合は、こう言ってしまっては元も子もないのですが、なんでだか良く判らないんですが、いつだかNZ航空からこのフライトのアップグレードに関するEメールが届き、それに従って希望しました。その時点で、その日のフライト次第で、この希望が叶うかどうかはその時まで判らないという事でした。で、実際無料でした。

こちらに料金の違いを示す画像を載せておきます。


どうやら普段ですと、エコノミーとプレミアム・エコノミーの料金差は日本円で5万円ほどといったところでしょうか。

プレミアム・エコノミーに乗ると

基本的には、座席が広くゆったりとしていて、サービスが良いという事でしょうか。

詳しく列挙してみると、
  • 席が広い
  • 席の下から足掛けが上がり、足を伸ばせる
  • 席が皮?で心地よい
  • 乗務員が名前を一人一人覚えている
  • 食事が豪華で、出来立てのアツアツ
  • 飲み物等もすぐに持って来てもらえる
私の乗った機種はB777-200。

なんだか、普段エコノミーの乗った時より、10時間ちょっとのフライトが短く感じました。

アップグレードに際しての注意

本来はこのアップグレードを申し込んだ際、母親も一緒ですので、これを母親に譲るつもりでした。で、当日、アップグレードしてもらえるならその場で言えば、簡単に席を変更してくれるだろうと勝手に推測していました。

が、現実は、席の名義変更はできないと言われ、席を交換することは出来ませんでした。

  1. 先ずは、出発ロビーのカウンターで荷物を預けチケットを発券してもらう時
  2. 搭乗口のカウンターで
  3. それでもダメだったので、乗務員に直接
3度トライしたのですが、結果は前述の通り。

教訓 

自分の欲しいものはきちんと意思表示を事前にしないといかん。ニュージーランドの基本『まあなんとかなる』ではなんとかならない時もあるんだなということでした。

これを機にこの記事をお読みの方もプレミアムエコノミーで一度自分にご褒美をあげてみてはいかがでしょうか?

それではまた次回。

2016年2月1日

Allpress Espresso Tokyo オールプレス・エスプレッソ・トーキョー

皆さんは、ニュージーランドがカフェ文化、コーヒーの質と飲まれる量(一人当たり)で日本のはるか先を行っていると言うのはご存知でしたか?

ラテでもない、カプチーノでもない、ニュージーランド(とオーストラリア)で飲まれている、フラット・ホワイトはご存知でしょうか?

私の知る限り、東京でそのフラット・ホワイトが、まさにニュージーランドで飲めるようなクオリティで飲める数少ない場所。

それがここです。その名も、Allpress Espresso Tokyo (日本語へのページへのリンク)

住所
〒135-0023
東京都江東区平野3-7-2
Ph: 03-5875-9392
営業時間
月曜日~金曜日 8am - 5pm
土曜日、日曜日、祝祭日 9am - 6pm
場所はこちら。


で、こちらが店の外からと、店内の様子。

もとは古い材木の倉庫を利用しているそうです。近所に違和感無く溶け込んでいます。

ニュージーランドにもありそうな木目の外装。

コーヒーの豆の袋がどっさりと積んであります。

素敵なライティング。

これは奥の事務所でしょうか。スタッフ専用と思しきコーヒーマシーンが置いてあります。

高い天井の屋内に構えるコーヒー豆の焙煎機。

このように豆が焙煎され、袋に詰められて出荷されます。

ここでは、もちろんコーヒーが楽しめるのと同時に、ここで焙煎された豆が個人ももちろん、卸し売りで買えます。

一杯コーヒーをいただきましたが、ニュージーランドで出てくるコーヒーと全く一緒です。とても美味しくいただきました。(値段の方は失念してしまいました!)

ニュージーランドで良く飲まれていた方、噂に聞いていて飲んでみたいと思っている方、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?

それではまた次回。