2014年6月15日

ニュージーランドで仕事を探すということ 接客業応募編

何かと異国の文化の中で、別の言語を使って仕事を探すというのは大変な事です。

果たして皆さんはどの様にやっているのでしょうか?

私はここ10年程、ニュージーランドで人材を採用する側で働いています。そして今までの経験の中から、幾つか気づいたことがあります。それを、ポイントを幾つか挙げ、何故かと言う事も説明して行きたいと思います。

仕事を手に入れる人、出来ない人。

何が分かれ目になるのでしょうか?応募された時点で、雇用主側から見えてくることが幾つかあります。それらをここで共有して見たいと思います。

今回は、Customer Service 接客業に絞って見て行きたいと思います。また、最後にまとめを書いておきます。

先ずはどんな人材が求められているのかを考えてみましょう。
  • 丁寧な受け答えが出来る人
  • 言葉に不自由が無くコミュニケーションの取れる人
  • 求められたタスクをきちんとこなせる人
  • 言われる前に独自で行動出来る人
  • きちんと金銭受け渡し、管理の出来る人
  • 他のスタッフと楽しくチームとして働ける人
一般的にはこんな感じではないでしょうか。


ただし、勿論以下の事をやれば仕事が手に入るという事を保証しているという訳ではありません。むしろ減点法で考えるのなら、これらの事はきちんとやって、無駄にマイナスなイメージを雇用主に与えない事が出来るという事です。別の言い方をすれば、先ずは面接に辿り着くのを目標にしましょう。

1.
  • 指定された書類等をきちんと提出しているか?
これは例えば、

こちらでは応募の際CVとCover Letter カバーレターをセットで提出するのが殆どです。でも、たまに、信じられないかもしれませんが、CVだけとかカバーレターだけなんて事もあります。もうこれはこの時点でアウト。

またビザやパスポートのコピーのファイルを添付する。これも出来ない人がたまにいますが、これもこの時点でアウト。そして、ファイルのサイズの指定があるならそれに従う。

何故か?

雇用する側から見たら、やはりこれは言われた事を、きちんと遂行出来るのかという面で良い物差しになります。また、コンピューター関連にどれだけ精通しているのかが見えて来ます。


2.
  • 言葉に不自由は無いか?
まず、ニュージーランドの公用語は英語です。その英語で履歴書、こちらではCV(文字道理、シーヴィーと読む)とカバー・レター(Cover Letter)を書かねばなりません。

それだけでなく最近では、この伝統的な方法に代わって、オンライン上のウェブサイで、そこで提示される順序に従って応募が進むことも多いです。

日本でもそうでしょうが、言わば一方通行の、決まった型の履歴書を書くだけではダメで、その場で与えられた質問に答え、その答えが判定材料として使われると言う事も多くなって来ました。各質問に沿って自分の返答を記入して行く形のもの。

ですので言葉の重要性は前にも増してまして来たと言えます。

履歴書には二通りの書き方があると言われています。

現在の仕事の内容を中心に書き進めるやり方と時間軸に沿って羅列して行くやり方。

印象としては、前者の方が圧倒的に多いと言えます。

以下のリンクに詳しく説明されていますので、読んでおくと更に理解が深まるでしょう。

3.
  • スペル、文法は正しいか?
必ず、現地の友人等に一度読んでもらって、スペル、文法等をチェックしてもらう事をお勧めします。

スペルの方はコンピューターのソフトに自動的に添削してくれるものが殆どだと思いますので、そちらを利用すれば良いでしょう。

何故か?

やはり英語で履歴書等がきちんと書けていないと、雇用する側からはコミュニケーションに不安を感じますし、仕事をきちんとこなせるのか疑問に思ってしまいます。


4.
  • 応募する会社に向けてきちんと書類を作成したか?
一枚の履歴書で幾つもの会社、求人をカバーしようとするのは、成功率は低いでしょう。

きちんと時間をかけて、その求人毎に求められているスキル、経験等に沿った応募の書類を作成する必要があります。

何故か?

やはり一つの応募書類で多くをカバーしようとすると、その会社が求めているものとどこかずれているのが雇う側には見えてしまいます。すると、『ああこの人は別に仕事ならなんでもいいんだ。どこの会社でもいいんだ。』という風に思われてしまいます。熱意が伝わらないという事です。


5.
  • きちんとその仕事に合った経験、スキルをアピールしているか?

過去の仕事の内容だけでなく、どのようなスキルがあるのかを書くという事が大事です。

これには一度、じっくりと自分を見直し、仕事内容を箇条書きにし、その裏、背後にあるスキルを洗い出す作業をし、伝えて行く事がが必要となります。

何故か?

ここからはきちんと自分のやっている事、作業、仕事内容が客観的に見れているかが見えて来ます。


6.
  • これから働きたいという会社に関する事前調査はしたか?
やはりどれだけその会社に興味を持っているのかを、表現する事はとても大事だと思います。そして、調べてみた結果の中からどのような点でその会社で働きたいのかと思ったのか、またはどのような点に感銘を受けた、賛同した、共感したかをカバーレターで表現する。

これには2つのやり方があると思います。
  • オンラインで、グーグル等を使って検索してみる
  • 知り合いに誰かその会社で働いている人がいないかチェックして、その会社について聞いてみる
何故か?

どれだけ熱意があるのかが解りますし、きちんと下調べをするというプロ意識、真剣度みたいのが伝わるからです。


まとめとしては、
  • 要求された書類(履歴書、カバーレター等)をきちんと提出する
  • それら書類は応募する会社毎に毎回調整、アップデートする
  • サイズ、期日等に指定があればそれに従う
  • スペル、文法等に間違いは無いか提出前にチェックする
  • きちんと自分の特徴、スキルをアピールする
  • それらスキル、特徴がどのように求人内容にマッチするかを表現する
  • 事前にその会社、ポジション等の情報を調べて理解し、それを自分の応募理由と絡めて表現する

覚えておきたい事は、雇用主側からすれば、
  • 何故この人はこの特定のポジションに応募しているのか?
  • 採用したとしたらどのような働き方をするのか?
  • どのような人、性格、特徴なのか?
  • どのような経歴、経験、資格があるのか?
  • きちんと既存のチームの一員として溶け込めるのか?
を知りたい訳です。


雇う側にとって人を雇うという作業は、
  • 非常に時間がかかり
  • エネルギー、労力を必要とし
  • どんな人を野党か不安になる
ものなのです。


ですので、応募する側からすれば、
  • 無駄に時間を浪費させず
  • 不安を取り除く
  • 希望を与える
という視点で、求職活動を進めると、チャンスが広がると思います。


それでは長くなってしまいましたが、もしこういう状況におられるのであれば、以上の事に気を付け、楽しんで仕事探しをして下さい。

それではまた次回。

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