2014年4月30日

DIYシリーズ 手作りビール その4 瓶詰め編

さて手作りビール。

今回は大詰め、出来たビールの瓶詰め編。

全ての過程の作業のうちで一番時間がかかります。

この記事に最初に出くわした方は、併せて下の記事もお読み下さい。

そうすれば一からの行程が簡単に理解出来るでしょう。
  1. 概要
  2. 材料全てを混ぜる編
  3. 発酵させる編
では、始めましょう。

必要な物
  • ビールを詰める瓶
  • 蓋を閉める道具
  • 砂糖(私は普通の白砂糖を使います)
  • ティースプーン
  • ナイフ(固くて平らな面を持ったものなら何でも代用可=ティースプーンで砂糖の量を量る時に平らな面を使って余分な量の砂糖をすり落とし、きっちり分量通りにする為)
  • 専用の洗剤
  • 専用の殺菌剤
私は個人的に、330mlの瓶が好きですのでこちらを使います。ここニュージーランドではこのサイズの瓶が一般的。23リットルのビールに大体65−70本の瓶が必要。

ただし、こちらニュージーランドでは、もう少し大きいサイズの瓶、750mlを使う方がより一般的です。この瓶の場合は30本そろえる必要があります。

また、ペットボトル、これまた750ml、も人気です。

ご自分の好み、手に入れ易さを考慮の上、お決め下さい。

ちなみに、小瓶70本くらいを洗って、ゆすいで、殺菌して、瓶詰めで蓋するのに、慣れてきて大抵2時間から2時間半かかります。

今回私は大小の瓶ごちゃ混ぜで瓶詰めです。

瓶詰め基本行程
  1. 使用する全ての瓶と器具を洗う
  2. 洗剤を落とす為に濯ぐ
  3. 殺菌
  4. 瓶詰め
  5. 蓋をする
1. 使用する全ての瓶と器具を洗う
  • 専用の洗剤小さじ2杯を5リットルの水に混ぜる。(これはスーパーもしくは専門店で買えます)
  • ブラシで瓶の中をこすって洗う
このブラシを使って瓶の中を洗います

大小様々なサイズの瓶を洗って行きます 

流し台に水を張って洗剤を溶かした 

こんな感じで気長に洗って行く 

全部洗い終わりました

2. 洗剤を落とす為に濯ぐ
  • 一本一本ついた洗剤を水を使って濯ぐ
一本一本濯いで行く

3. 殺菌
  • これまた専用の粉末の殺菌剤小さじ2杯を5リットルの水に薄める
  • 瓶を一本一本その液体の中に沈め殺菌する
  • 今回はそのままで、濯がない!


4. 瓶詰め
  • 洗浄、殺菌した瓶にビールを詰めます
  • プラスチックの管を樽の吸水口に取り付ける
  • 瓶に、小瓶330mlの場合は砂糖ティースプーン半分、750mlの瓶にはティースプーン一杯を、漏斗を使っていれます
  • 砂糖の入った瓶を、樽にくっつけた管を中に入れて、少し上に押すとビールが出て来ます。
  • 上部約4センチは空け、少し瓶内に空間を残す様にビールを入れる
  • 瓶一杯にビールを入れると、蓋をした後砂糖が炭酸を発生させる時に、圧力で蓋が飛んで爆発し、とんでもない事になります
  • ビールを瓶に詰めたら、蓋をする。専用の蓋閉め器を使います。これも専門店で買えます。
これはペットボトルの蓋 

こちらは瓶の蓋 

これを樽の吸水口に取り付け、瓶の中にこの管を入れて押し上げると、下部の白いプラスチックが押され樽内のビールが出て来ます。 



330ml の小瓶には、小さじ半分の砂糖。テーブルナイフの平らな部分を使って砂糖が毎回均等になる様にします。

その砂糖を漏斗を使って瓶内に投入 

ビールを瓶に入れ、蓋をする 

ビールを全部瓶詰めしたらこうなりました 

 

樽がすっからかんになりました。底に溜まっているのは発酵時に発生した沈殿物。

以上、瓶詰めが終わりました。

この後、基本的には1週間は発酵させる時に樽を放置させていた所と同じ気温の所に瓶を置いておき、その後ガレージの様な暗い所に移して、更に1−2週間寝かせます。

瓶詰めしてから2週間で大体飲み始められますが、大抵その頃はまだ酵母の味が強い感じがします。

ですので私は瓶詰めしてから3週間、最初に材料混ぜ合わせた日から1月を目安としています。

それでは、どんな風に熟成するのか楽しみですね、また次回。

2014年4月17日

DIYシリーズ 手作りビール その3 発酵編

さて、ビール作りも佳境に入って参りました。

今回は、発酵編。

先ずは、ここまでを見逃した方は以下のリンクから始められた方がより理解しやすくなるでしょう。

1、概要
2、材料全てを混ぜる

さて、

先ずは、全てを混ぜ合わせてきっちり蓋をして発酵させ始めると、大抵12時間もしないうちにポコポコと樽から音がしてきて、発酵が始まったことが判るようになります。

発酵させている間、特に何する必要はありません。ただただ待つのみ。

しかし、樽内の温度が重要です

適温は18度から26度

住んでいる場所の気候、季節等により気温が大きく違いがありますので、それを念頭に対策を考えねばなりません。

特製の、樽の下に敷くヒーターがあればそれを使い、温度を保つ様にする。

これがそのヒーター。 

もしくは工夫して、樽が適温に保たてられる様にする。

私の場合は工事現場で拾って来た、断熱材を巻いて温度を高く保つ様にしました。

例えば、家にあるヒーターを使う、狭い物置、押入れ等に放置するなど。もしくはその両方の組み合わせ、ヒーターを物置に設置するなど。

エアーロックから、発酵によって樽に発生した二酸化炭素が、エアーロック内の水を抜けて行く、ブクブクいう音がし始めます。


発酵初期の時点は、中の液体表面に沢山の泡が発生しているのが見えるはず。

そして4日から6日の間発酵、熟成させる。

全てを混ぜ合わせ、発酵し始め、3−5日経つと、やがてブクブクいうのが収まり、液体表面の泡も消えている。

そしたら、比重計を使って比重を計り、発酵具合を調べる。

モルトミックスと砂糖とイーストだけをシンプルに使った場合は、比重計で1008以上が出ればオーケー。


とは言いつつも、自分はこれ割ってしまい、全く使ってません。ですのでアルコール度数なんて知りようもないのですが、きちんとビールになり、飲みすぎれば酔っ払いますので、それなりのアルコールが入っているのでしょう。

次回、いよいよ瓶詰めに移っていけます!

こちらが瓶詰め編へのリンク。

それではまた次回。

2014年4月15日

DIYシリーズ 手作りビール その2 全てを混ぜる編

前回は概要をご説明しました。

今回2回目は、全ての材料を混ぜ合わす事について説明します。

  • 必要な物
 全て並べてみました

 樽

 モルトミックス(こちらではスーパー等で買えます)

砂糖(普通の白砂糖ではなく 、デキストローズという砂糖。専門店で買えます)

 スプーン(柄が長く、30センチ以上ある)

 エアーロック

 イースト(モルトミックスの缶に入ってます)

 殺菌剤、粉末

 洗浄剤、粉末


手順

1, 樽、スプーン、エアーロック洗剤で洗う。樽の中に水5リットル入れて、小さじ2杯よくかき混ぜて洗剤とかして、蓋をして10分放置。


2, 水でゆすぐ

3, 殺菌剤で殺菌。小さじ2杯入れて、良く溶かしてまた蓋をして、シャカシャカ振って殺菌剤を満遍なく樽内に行き渡らす感じにして10分放置。途中、もう一回振る。

4, 中の水を捨てそのまま。水でゆすがない。

5, その間、鍋に水はって沸かす。


6, お湯が沸いたら、その鍋にモルトミックスの缶を投入。モルトミックスを柔らかくし、樽に入れやすい様にする為。暫くしたら逆さにしてもう一方も暖める。そうする事によって、缶の中全体が暖められモルトミックスが柔らかくなる。



7, 別にお湯を沸かす。


8, 2リットルのお湯、砂糖1キロ、缶切りで開けたモルトミックスを樽に入れ混ぜる。長い柄のプラスチックのスプーンでかき回す。かき回し始めると、最初は粘っこい、硬い感じがするが、モルトミックスと砂糖が溶けていくにつれ、柔らかくスムースにかき回す事ができるようになるのが、溶けた合図。


9, そこから、徐々に水を足して行く。


その間、液体の温度に気を配る。適温は18度から26度。


モルトミックスの缶に更にお湯を入れて、全て溶かして使い切る様にする。この際、熱湯の入ったモルトミックスの缶は非常に熱くなるので火傷に注意。

温度を見ながら、調節しながら水もしくはお湯を足して行く。


10, 指定の量までたす。ビールの種類によって、全体の量が違うので気をつけること。モルトミックスの缶に書いてある。良く掻き混ぜる。

11, イースト投入


更に掻き回す。今回はそんなに気合い入れずに優しくちょこっとだけ。

よく注意書見たら、イースト入れたらかき回すなとの事でした!

12, エアーロックに水を入れ、蓋に差し込んで取り付けて、蓋をきゅっと締めて、終了。


そして発酵させる適温に保つ為に、下の様なヒーターの上に載せ、今回私は更に温度を高く保つ為にカバーをかぶせました。



このカバーは工事現場から貰って来た、断熱材のマット。冬の気温が低い時に使います。

DIYの真骨頂。

大抵全てを混ぜ合わせて、12時間くらいしてから、コポコポと発酵が始まってる音がしてきます。

とこんな感じで混ぜ合わすのが完了。慣れれば30分もあれば出来ます。

と言う訳でここから4−6日かけ発酵させ、瓶詰めとなります。

こちらが次の工程の発酵編です。

それでは次をお楽しみにと言う事で、今回はこれまで。

2014年4月14日

ニュージーランド航空 オンラインチェックイン

何やらスマートフォンから搭乗手続きが出来るという連絡がメールで来ました。


ですので、今回オークランドからクイーンズタウンに帰って来る際に、早速試してみました。

基本的には、スマートフォン上で次から次へと支持に従うのみ。
ちなみに、今回私は機内持ち込みの荷物のみでした。

様は、空港で行う手続きが自分のスマートフォンで出来ると言う事。

今迄知らなかったんですが、今回これを通じて初めて知ったのは、国内線の小さい方の飛行機、エアバス320、真ん中に通路があって、左右3席づつの機体、最前列2列と最後尾2列、$10ほど値段が高くなっているんですね。

ところで、私がバックパック担いで旅し始めたのが、90年台初頭。まだその頃は紙の飛行券ですよ。

しかも手書きで色々記入されていて、しかもその券を帰りの便乗るまで持っていなければならなかった。

大抵汗とか時間で色褪せて、くしゃくしゃになってしまった記憶があります。

本当に時代は移り変わりましたね!

オンラインでの搭乗手続きを終えると確認のメールが届きました。

そこにはPDFの添付ファイルが。


で、実際にスマートフォン片手に、搭乗ゲート通過!と行きたい所だったんですが、あいにくバーコード読むスキャナーが壊れていて、結局紙の搭乗券をその場で発行されてしまいました

本来はこのスマートフォン内のPDFファイルのバーコードをスキャンしてOKだそうです。

これでまた一つ飛行機乗るのが楽になりましたね。

それではご報告までに。

また次回。

2014年4月13日

DIYシリーズ 手作りビール その1 概要

注意
この記事を書くにあたり色々調べていたら、日本ではアルコール度数1%以上のものを作るのは法律で禁止されている事が発覚!ですので日本の法律は守りましょう!

『なんでもやってやれ!』を合い言葉に進んでいるDIYシリーズ。

最近はまっているのが自分でやるビール作り。こちらではHome Brew Beerとして知られています。

私の周りでもやっている人が結構いて、その人達に感化されて始めました。









利点としましては、
  • これはもう安い!
  • 楽しい!
  • しかもお店では買えない味!(良い意味でも悪い意味でも)
  • 何でも自分でやるという好奇心とやる気を満たす
今回でこのビール作りも4回目になります。で、いっその事どういう風に行われるのか説明したいと思います。

全部で5部に別けてご説明したいと思います。
  1. 概要
  2. 全てを混ぜ合わす
  3. 寝かして発酵させる
  4. 瓶詰め
  5. いざ飲む!
1. 概要
  • 先ずは、初心者は市販のビール作りキット Home Brew Kit 一式買いそろえた方が無難でしょう。
私は友人から新品のを$150で買いました。

私が手に入れたのはこちら

Copper Tun Brewing Essentials

NZのオークションサイトTradeMeでも、大体$100前後から手に入れる事が出来そうです。
  • 大まかな行程の説明(大体美味しく飲める様になるには1ヶ月はかかる
  1. 全て用具一式洗って、殺菌する
  2. モルトミックス、イースト、砂糖、お湯と水を混ぜる
  3. アルコール度数を計る(オプション。私は飛ばしちゃってます)
  4. 発酵させる
  5. 瓶詰め
  6. 寝かす
  7. いざ楽しむ
  • 用具一式説明(最低限必要なものだけ)
  1. 比重計とシリンダー
  2. プラスティックスプーン
  3. 瓶洗うブラシ
  4. エアーロック
  5. 樽に貼付ける温度計
  6. 瓶詰めの時に便利なプラスチックのチューブ
これから、順序を追って説明して行きますので、お楽しみに。

それではまた次回。