2014年2月24日

私のギア選集 後編 ニュージーランドスタイル 1泊2日の旅の場合 1から全て見せます

注意!
アウトドアギアに関する痛みを伴う位長い記事です。でもこの際ですから読んでしまいますか!読み応えたっぷりです。

さて前辺、中編と続いてきたこの記事も今回で最後。頑張って読んで行きましょう。

  • 前編の記事へのリンク
  • 中編の記事へのリンク
  • 食料
これが一泊二日の行動に私が持って行った食料。

これは飲み物と朝食。

上が紅茶、ミルクパウダー、砂糖、粉末スープ、粉末のスポーツドリンクそしてビタミンCの錠剤

普段はコーヒー派ですが、山ではもっぱら紅茶。

理由は、
  1. コーヒーは飲まない人もいますし、二種類持ってくのはばかばかしいです。紅茶なら(こちらでは)(さすがに英国の影響を受けているだけあって)誰でも飲みますから、一つの物で全員を満足させられる
  2. 本当に飲みたかったら家に帰ってきた時もしくは歩き終えて町に出た時に、そこで改めて落ち着いて飲めば良い。旅の満足感から美味しさも倍増します。
様は我慢、時と場所で自分をあわせるという事でしょう。

粉末スープは大抵パンプキン味。1日歩き終えて小屋やキャンプ地に到着して、ある程度荷物広げたりテント張り終えたりして一段落したら、いつもお湯沸かしてスープ一杯飲む。至福の一時。こちらのスーパー等で簡単に手に入ります。

一日中汗かいて失った塩分取り戻すのに一役買います。別の言い方すれば絶対こういう物は塩分過剰ですからね、普段はあまり飲みません。

下は朝食用のインスタントのポリッジ=オートミールですね。お湯混ぜるだけで食べれます。ミルクパウダーを少し入れると更に美味しくなります。ベリー味。それプラス甘いミルクティーが山歩き中の私の朝食。

スポーツドリンクの粉末は、万が一用。真夏のクソ暑い時に汗かきすぎると電解質を失って足がつったりする原因になります。普段は水を飲みますが、今回は特に1日が非常に長く、歩く距離も長いという事で、念の為持参。

ビタミンCの錠剤も、オレンジとか持ってくとその分重くなりますし、こんなにコンパクトで軽量で同じ効果があるならやはり持って行かない手は無いですよね。疲れた時のビタミン補給は効果ありますからね。これもどちらかといえば念の為。

これが行動食。

左から、チーズの塊、クラッカー、チョコレート、スクロギンと呼ばれるナッツやドライフルーツの混ざった物、ミューズリ・バー、そして飴とロリーと呼ばれる様は砂糖でできたゼリー状のお菓子。これプラス、写真にはありませんがサンドイッチ。一泊二日という事で今回は事前に家であらかじめ作った物を持って行きました。普段は、パンとハムとサラミの塊を持って行って食べる時に作って食べます。

スクロギンはニュージーランド(多分オーストラリアでも)で使われる英語で、多分北米ではトレイル・ミックスとか呼ばれてると思います。スーパーで量り売りで買え、様々な組み合わせの物が売ってます。代表的なものには大抵、ピーナッツ等のナッツとレーズン、バナナ等のドライフルーツが入ってます。

ロリーは、子供達が大好きなお菓子。まあ、大人も好んで食べますが、まあほぼ砂糖からできたゼリー状の物。普段は食べませんが、こういう時には良い素早い糖分補給になります。こんな物ばっか食べてるから皆肥満になるんでしょう。皆さん知ってましたか?ニュージーランドは世界で5本の指に入る肥満国です。私はこういう所は見習わない様に気を付けています。

全体的に2日間にしては幾分多い量ですが、大抵仲間同士『ハイこれどうぞ』とお互いに分け与えますし、基本として自然の中では何が起こるか分からないので、1日分多めに持って行くというのがこちらでは常識になっています。

これが晩ご飯のフリーズドライ食

これは晩飯に食べるフリーズドライの食品。バックカントリー・クィジーン Backcountry Cuisine、ニュージーランドの最南端の都市のInvercargill インバカーゴで作られていて、私の知っている限り、この辺りのアウトドアショップやスーパーで売ってます。

様々な味、メニューの物があります。お勧めはタイ・チキン・カレーですかね。それと、私はいつも二人分用を買い、一人で平らげてしまいます。二人様の物で$11弱で買えます。

お湯を入れて10分待つだけと、超簡単なのでいつもこれ。
  • 調理
調理器具、洗面用具そして救急用品

上の写真では右上のグループの物がそうです。
プラスチックカップ
もうこれはコーヒーテイクアウトで飲む様なやつです。
プラスチック製のお椀
これは友人にもらった、折り紙みたいに組み立てて使う、本当唯の薄っぺらいプラスチックでできた物。写真では一番右上の緑色のがそうです。
ポット=鍋
今回はほとんどお湯沸かすだけなので、1リットルサイズの大昔に買ったMSR社製のステンレス製の物。
ポット掴むハンドル
スプーン
ライター
タオル
これは洗った後に拭く為。
  • 洗面用具
まあ、この辺はあまり細かい説明は必要無いのではないでしょうか。
歯ブラシ
歯磨き粉
日焼け止め
デオドラント
一日汗かいて体も臭うでしょうから、エチケットのため一応。
予備のコンタクトレンズ
目が悪いので、念の為。たまに川に飛び込んで泳いだ時にコンタクトが水の中で外れた経験がある為。
  • 救急用具
今回は小さい方を持参。一緒に行った二人が救急看護の専門なんで甘えて。(実際行ってみたら私達全員手抜きしてて誰もしっかりしたのは持ってなかったってオチがありますが

基本的にこの小さい方の救急用具には、
バンドエイド
ガーゼ
包帯
三角巾
バンデージ
イブプロフェン錠剤(主に打ち身、捻挫、骨折時の間に合わせの痛み止め)
抗ヒスタミン錠剤(花粉症(こちらではヘイ・フィーバーと呼ばれる)気味で幾つかの草花にアレルギー反応を示すのを知っている為
抗下痢錠剤(イモディウムと呼ばれる市販の下痢止め。山の中で腹痛なんて最悪ですからね)

  • 安全に関するギア
ヘッドライト
私の使っているのは、ブラック・ダイヤモンド社製のストーム 100ルーメン

上の写真内では真ん中のオレンジのがそうです。

これで最大距離70mまで照らせる、今まで使った数ある中のうちでは一番明るいですね、確実に。単三電池4本必要で、夏の間頻繁に山歩きに出かけても、この4本で一夏過ごせます。また真冬の雪のシーズンの気温の低い時にも、あまり明るさは変わらず、電池が低温の影響をそれほど受けないという印象です。信頼に置けるギアの一つ。

ただ一つの難点は、オン・オフのスイッチが本体上についていて、そのスイッチを守る物がついていないので、これがパック内で他の物と圧力かけられた状態で保管されていると、たまに不可抗力でスイッチが押されオンになってしまい、無駄に長い時間気付かない間電源がオンになってしまう事があるという事。

対策としてなるべく私はこれをパック本体ではなく、それほど圧力のかからないパックの一番上のポケットに保管しています。

マルチツール
レザーマンのウェーブ。上の写真では中央上の辺り、黒いケースとその右に銀でオレンジの紐がついている物。

特に良く使うのが、ナイフ、ワイヤーカッター等。プラスとマイナスのドライバーもついてるし、ハサミも。何かとアウトドアで役に立つ、必携の物。

ウォーキング・ポール(ストック)
上の写真では左上の黒いやつ。テントのポールと同じ折りたたみ式のブラック・ダイヤモンドウルトラ・ディスタンス。カーボンでできてる為両方併せて290グラムと軽量。これはこの夏に新たに追加されたギアで、まだあまり真剣な場面で試されていません。カーボンというのが少し気がかりですが果たしてどうでしょうか。

私は普段歩く時は使いませんが、一般論として、重い荷物を背負って長時間歩く時に使用する事によって膝への負担が軽減されるのは事実ですし、使わないにこした事は無いと思います。その際、必ず2本、両手で使用する事によって最大限の効果が発揮されると思います。

やはり地面に設地する箇所が、両足を含め、3つか4つの違いという事ですが、やはり多い方がより安全ですし、疲れてきた時に体の両方均等に疲れる事によって、思いかけない転倒等が未然に防げると思います。

1本だけ使った場合は、どうしても膝が疲れて来ると、痛い方の膝をカバーしようと体が横向きになり転倒というのを今まで多く見てきました。ブーツの底のソールも横向きにグリップが効く様にはデザインされていないと思います。ですので常に両手にポールを持ち、体を常に進行方向に向けているというのが転倒等の危険を未然に防ぐ最前の対策だと思います。

私はどちらかというと、このポールを歩く時に使うより、周りに木の枝等が無い時に、タープを広げて頭上に簡易的に屋根を作りたい時に支点として使ったり、(今まで必要に迫られた事はありませんが)非常時の担架として使えるのではないかと考えています。

これは幾つかやり方が考えられますので、またの機会にでも検証してみたいと思います。

携帯電話
ニュージーランドのこの辺り、国立公園内は携帯は圏外で不通ですが、万が一車が動かなくなった時や、怪我等あった時に圏内の通じる所までヒッチハイクもしくは走って行って助けを得る時に有効な物です。後最近は皆iPhone等で写真撮りますしね。

地図
コンパス
私はどこか行く際必ず地図を携行します。性格による所が大きいと思いますが、私は自分がどこにいるのか、どこに行くのか、周りの山の高さ、名前などを知りたいと思う方。一方あまり気にしない人も今まで多く見てきました。安全の面から考えれば、やはりこういう情報は知っておいた方が良いというのは言うまでもないでしょう。

ちなみに携帯用GPSは所有していませんし、ここニュージーランドでのトレッキングに関する限り必要無いと思います。

その理由は、

大抵の場合ニュージーランドのこの辺ではどこか谷の中や山の上にいますので完全に居場所が分からなくなるという事は考えられないから。これがもしオーストラリアのアウトバックで、周囲何百キロと平で目標物も定め難いのであれば話は別ですが。

ですので、

  1. 先ずは自分がどういう所に行くのか事前にリサーチし頭に入れておく
  2. いざ歩き始めたらこまめに現在位置を把握する様努力する
  3. 道に迷ったと思ったら無茶、無理をせず先ずはその場に座って飲んで食べて心を落ち着かせる
  4. その場所の前の最後に100%自分がどこにいるのか確信の持てる所まで戻る
  5. やり直す

と言うのが最前のシナリオではいでしょうか。

万が一これでも埒が明かない場合は、

  1. もう経験と勘による最終手段としての一か八かのかけに出る。(幸いにもこの場面にはまだ入り込んでいません。)
  2. それでもダメならPLB(パーソナル・ロケーター・ビーコン)を発信させ救助を待つ。(これもまだやった事ありません。)

その際、大抵の場合はヘリコプターで救助が来る事になると思いますので、

  1. 先ずは自分の安全を確保
  2. ヘリコプター(空から)見つかりやすい場所を探す
  3. なるべく自分(もしくは同行者)が心地良い(例えば濡れた衣服を乾いた衣服に換える等)ようにする
  4. 目印(例えば煙りを焚く、反射しやすい物を用意する等)を設置する様努力する

ここニュージーランドの森の中では、オレンジ色が最も遠くから見やすい色と言われています。他の色は森の色に混じってしまってなかなかヘリコプターからは見え難いそうです。

また夜間はヘリコプターのパイロットは暗闇用のゴーグルを使いますので、反射板付きの衣服、もしくはパック等が非常に有効です。

カラビナ2つ
スリング2つ
6ミリロープ
これらも万が一、もしくは何か特別な時用。

カラビナは主に何かを引っ掛けたい時に使います。例えば、ザックに入りきらない物をザックの外側に引っ掛ける時や、スリングを使って何かを引っ張りたい時の支点として。カラビナには様々な形状がありますが、私は大抵変型D型を使います。

スリング。8ミリ幅、120センチの長さの長めの物を持ち歩いています。例えばタープや、風の強い日にテント外側を補強する為に引っ張りたい時、もしくは何か濡れた物をぶら下げたい時に役立ちます。

またこれは最近あったのですが、同行者一人が足を怪我し、他の仲間でその日との荷物を分担して運ぶという時に私がパックを持って行く事になったのですが、この時にたまたまこのセットを持っておらず非常に苦労した経験があります。スリングがあったらふたつ目のパックを私のパックの外側にくっつけて縛るという事ができたと思います。

6ミリロープ
これは長さ5m。これも何かを吊る時、引っ張る時に主に使ってます。また考えられる場面として崖っぷち等で誰か足がすくんで動けない時に簡単にロープアップする時に使えそうですが、安全という意味ではこの特定の場面ではあまり効果は期待出来そうにありませんが。
  • その他小物
サングラスケース
これはプラスチック製の物を使用しています。前にも書いた通り、ニュージーランド日差しが強いので日中サングラスは必携です。万が一壊してしまったりしたら致命傷になりかねません。以前に一度サングラスを失くすというはめに陥り苦労した経験があります。

腕時計
フィンランドのスント社製の、気圧計、高度計、方位計のついた物。まあおもちゃみたいな感じで使ってます。高度計は気圧によって表示結果に誤差が生じるので、正確な結果を知りたい場合は毎回もしくは毎日調整する必要があります。

私はそこまで細かい事気にしませんので、大体何となく分かれば良いので、毎回調整するなんて事はしません。ただの面倒くさがりなだけです。

iPod(音楽)
これは小屋で誰かいびきかいてうるさくて寝付けない時や、夜中にふと目が覚めて再び眠れなくなってしまった時に便利。

良くあるのが、一日重い荷物背負って長時間歩いて体が非常に疲れているのになかなか寝付けなかったり、夜中にふと目が覚めてそのまま再び眠りに戻れないで目が覚めたままと言う状態。これは皆さんも経験ありますか?良くあるんですがこれは何なんでしょうか?

私は自分では繊細ではないと思ってますし、これまで多くの場所を旅しどんな状態であろうと眠れる自信はあるんですが、やっぱり体と脳は自分でも気がつかないけど繊細に出来ているんでしょうね。まああまり深く考えない様にしてますし、その晩眠れなくても次の日にもっと寝ればいいやくらいにしか考えていません。

否が応でも、体力というか人間の体は自然と許容量も決まってるでしょうし、こんな状態が暫く続いたとしても、その内体と脳が勝手に限界を決めて体力を回復しようと強制的に眠りを深くして失われた分を挽回するだろうと思ってます。

その他にアウトドアで音楽が有効な場面は、自分を最大限に限界までプッシュしなければならない状態、例えば一日に40、50キロくらい歩く・走らなければならない時や、足等を怪我して痛みがある時にどうしても歩き続けねばならない時等に、音楽をボリューム一杯にして、殆ど自我を忘れて音楽にのめり込み自分を鼓舞する時に非常に有効です。今まで何度かこういう場面に出くわしました。

肝心なのは、普段は自然の中にいる時は全く音楽は聞かないという事。これはコーヒーを飲む、カフェインを摂取する事に近いと思います。

どういう事かというと、カフェインも普段から摂取し続けると、カフェインの効果と言われる眠気覚ましや集中力の効果も薄れてしまうのと一緒で、普段から歩いてる時に音楽効いてるとその効果も肝心な時に効果をフルには発揮出来ないではないかと考えています。

まあ、友達と一緒の時は会話を楽しめば良いし、一人の時は川の音や風の音、鳥の鳴き声等を楽しめば良いですしね、せっかく自然の中にいるんですから。

カメラ
オリンパスの防水、耐衝撃製の物を使ってます。特に最近はこのブログに使う写真を撮る為に小忠実に使用する様になりました。以前は面倒なんで、友達が撮った写真をもらってましたが。パックのヒップベルト等にくっつけられるカメラ用の小さいケースがあると、いちいちパックから取り出さなくて良いので便利です。

キャメルバック
私はナルジーンボトル等の水筒ではなく、もっぱらハイドレーションパック(チューブ付きの大きい容量のプラスチック製の言わば水筒)を使っています。

これもカメラの携帯に通じるんですが、キャメルバックだといちいち水を飲む際に一回止まってパックを肩から降ろして水筒を出すという手間が省けるから。

また容量も2リットル、3リットルと大きいので、一日歩き終えて小屋やテント場で、これを一回満タンにすれば大抵朝まで充分な量が確保出来るという理由もあります。水筒は大きくても1リットルくらいの要領ですから、下手すると何度か水を汲みに行かなければならない必要があります。

ただし、冬の寒い時は小さめの水筒も同時に携行します。何故かと言うと湯たんぽとして使えるからです。寝る少し前にお湯を沸かし、水筒にそのお湯を入れ、その水筒を寝袋の中に入れておくと、寝袋に入る時にそれはもう素晴らしい何とも言えぬ温もりが堪りません。

エフトポスカード
これはキャッシュカードの事です。ニュージーランドはカード社会です。何時でも何処でも殆どの場合カードで支払いが出来ます。私の日常生活においても、現金を使うのは、車を町中に駐車する時にパーキングメーターを使う時に支払う小銭のみ。それ以外は全てカードを使います。

現金
これはこちらのDOC(Department Of Conservation) まあ環境省とでも訳しますか、の小屋に泊まる際に、通常事前にチケットを購入してそれを小屋に着いたら管理人に手渡すと言う仕組みなのですが、チケットを持ってない場合でもその場で現金で支払えばオーケーという事もあります。ですので現金少し持ってれば、融通が利きます。

運転免許証
これは万が一私に何かあった時に身分証明になるだろうと言う理由から携行しています。

ビニール袋(ゴミ袋)
これはまあ、『取るのは写真だけ、残すのは足跡だけ』と言う言葉がある様に、自分のゴミは全て持ち帰るというのが基本で、ニュージーランドではこれが徹底されています。本当に自然の中でゴミを目にする事は殆どありません。

殆どのニュージーランド人にはその意識が徹底されていますので、ゴミを残して行くのを見られたら大抵の場合何か言われるでしょう。勿論怠け者は何処にでもいますので、とんでもないゴミが、特に小屋等に置き去りにされているのを見るのも珍しくはありません。でも多くの人がそういった場合自分達でそのゴミを拾って持ち帰る事が多いです。私達も勿論誇りを持って実践しています。

と、まあ、長々と書き連ねて参りましたが、これが私が一泊二日のカスケードサドルの旅に持って行った荷物・ギアの全てです。

ちなみに全てをパックに入れたらこうなりました。




皆さんのパックの中身も非常に気になります。もし何か私と違う点等がありましたら教えて頂けたら参考に出来るので嬉しいです。

それでは、このシリーズ、思いもかけず長作になってしまいましたが、読んで頂けたとしたらそれはそれは感謝の一言です。

また次回。


2014年2月12日

私のギア選集 中編 ニュージーランドスタイル 1泊2日の旅の場合 1から全て見せます

注意!

前回に引き続き山歩きに興味の無い方には苦痛な程長いです!

今回が中編で、詳細にグループ毎に紹介していきたいと思います。

前回の前編の記事はこちらをどうぞ。

以下がカスケード・サドルへの一泊二日の歩きに私が持って行ったギア。今回は着る物履く物身に付ける物中心でお送りしたいと思います。

この記事では、これらについて掘り下げて解説しています。



  • 歩いてる時に着るもの
  • バックパック
  • 寝る
  • 足元
  • 着替え
  • 防寒



    • 歩いてる時に着るもの
    半袖Tシャツ
    長袖
    これは両方ともアイスブレーカー製の薄手の物。もうなんでもメリノウールです。化学繊維に比べるとメリノは速乾性に少し劣ります。しかし、何度も繰り返しますが、着た時の心地良さと臭いが染み付かない特性は一度知ったら手放せません。

    ベスト
    これはナイロン製で少し防風性があればベター。私の来ているのはマーモット社の物。夏とはいえ朝晩は冷え込む事が多いので、朝早く歩き始めるのが分かってる時はこれを持って行きます。好みの問題ですかねこれは。

    短パン
    速乾性に優れたナイロン製が良いでしょう。私の履いてるのは昔ガイドの時のユニフォーム。ファッション製はゼロですがとにかく頑丈で、ポケットが大きいのも気に入ってる理由の一つ。ニュージーランドでは皆短パンです!

    下着
    これもまたメリノ、アイスブレーカー。コットンは避けた方が良いかと。濡れたら乾くまで股間が寒いですから。ただしメリノの下着は耐久性に欠けるのであまりお勧めはしません。ただ単に社員割引で安く買えたので試しに買ってみたまでで、とりあえず擦り切れるまで使ってるだけです。次回必要な時は買わないと思います。日本でだったらユニクロとかで化学繊維の物が超安く買えますし。


    帽子
    ニュージーランドは日差しがキツいです。一説には紫外線の強さは日本の10倍程とか。これはニュージーランド上にはオゾンホールがあり底から直に紫外線が降って来る為とか。私はコットンのをよく使いますが、真夏の暑い時はやはり一度汗で濡れると乾き難いし不快です、はっきり言って。ですので真夏の暑い時は化学繊維の物の方が良いでしょう。

    サングラス
    これも上記と同じ理由からあった方が目の保護となり良いでしょう。とにかく晴れの日はまぶしいです。

    バンダナ
    これは個人的な嗜好で、私はいつも首に巻いてます。首回りを日焼けから守るのと同時に、汗拭いたり何かと役に立ちます。それと虫よけとしても機能します

    • バックパック
    マックパック ピッチ 35リッター
    一泊二日という事でこのサイズで充分。どうやらこれはもう販売してないみたいです。

    私の使うパックはほぼ全てマックパック。勿論ニュージーランドのブランドという事もありますが、生地が厚手のキャンバスで何より頑丈、そしてナイロン製のものに比べ防水性も高いというのが選択の理由。ニュージーランドのフィヨルドランドは雨の多い事で知られていますので、必然の選択となります。その分重量という面では重めです。上の写真では一番左。

    ライナー
    これも雨の多いニュージーランドならではの習慣かもしれませんが、防水性のナイロンでできていて、パックの中身を濡れるのから防ぐ為に、パックの中に入れ、このライナーの中に全ての物を収納する為に使用します。上の写真では左から2番目の水色の物。これはサイズとしては65リッター位の物で、『大は小を兼ねる』の言葉通り、大きいパックの時も使え、一つの物を使い回しています。
    • 寝る
    寝袋 マックパック Latitude(ラティチュード)700
    これはもうだいぶ前に買った3シーズン用の寝袋。大体春から秋の間はこれだけで充分暖かく、冬の間雪のある寒い時期にはこれにプラスしてもう一つの薄めのライナーをあわせて使用しています。上の写真では右から2番目。

    特に真夏でも標高の高い所行く時は、これくらいの厚めの寝袋が必要です。朝方に気温がぐんっと低くなることが多いですから。

    一方、海抜ゼロの海岸沿いなどでは、もう少し薄手のものでもオーケーです。これだと夜暑すぎて寝れません。重量削減にもつながりますし。

    シルクライナー
    これは絹でできた超薄手のシーツみたいな物で、肌障りが良いのと、寝袋自体を汚れ等から守る役目も果たしています。上の写真では一番右。

    • 足元
    ゲイター
    これは日本ではスパッツと呼ばれてると思います。上の写真のは短い踝を覆うサイズの物でトレイルランニングの靴等に合うサイズ。靴の中に石や小枝、葉っぱ等が入って来るのを防いでくれます。水ぶくれの原因になりかねませんので、私は常に使用します。これは個人の好みによると思いますが、ニュージーランドでは川を徒渉する事や泥の中を歩く事も多いので、着ける人は多いです。

    イメージ映像

    ブーツ(靴)
    今回は1泊二日で雪も無さそうなのでブーツは履かず日頃から履き慣れているサロモンのトレイルランニングシューズ、クロスマックス。過去の記事にブーツの代わりに靴で歩く事に関して触れていますので、そちらを参照下さい。

    サンダル
    これはクロックみたいな、ゴムでできたもので、小屋内で履く屋内用。ニュージーランドの山小屋ではトイレに行くのに外に出たりしなければならないですし、靴自体が1日歩いて濡れている事もありますのでこういった屋内用の履物はあった方が便利です。また、真夏は良いですが、素足に靴下だけだと直に足下から寒くなってきますので、体調を維持する為にも役立ちます。

    靴下
    これは様々なブランド、長さ等ありますが、夏の間は大抵脛くらいまでの長さの物を履きます。一つだけ外せないのは、メリノウール性の物であるという事。履いた時の心地良さと羊の毛であるという自然の素材であるメリノの特徴でもある、体臭が繊維に染み付かないので、長い間履いていても臭くならないという理由から愛用しています。まあ一般的に大抵のトレッキング用の靴下はメリノウールを使っていると思いますので、皆さんも気づかないうちにメリノの靴下を履いているかもしれません。

    私の好きな主なブランドはアイスブレーカー(Icebreaker)スマートウール(Smartwool)の二つがあります。

    長年使ってみての感想としては、
    アイスブレーカーの靴下は長持ちする。一方で履く時に肌に引っ付く感じで何となくしっくりこない。またニュージーランドのブランドという事でクイーンズタウンのアウトドアショップ至る所で買える。

    一方、スマートウールは履き心地が抜群。一方ですり減り方がアイスブレーカーのに比べて早い様な気がする。こちらを買う時はアメリカのオンラインショップを利用し、まとめ買いしてます。


    • 着替え
    基本的に歩く時に来ている物と同じ様な物の替えです。
    パンツ
    靴下
    サーマル
    これはこちらではロング・ジョンとも呼ばれていますが、日本ではタイツでしょうか。万が一寒くなった時に備えて持ち歩いています。また、小屋の中で寒くなった時にもこれ履いて体が冷えない様にしています。軽量で手軽なのでこれにしています。

    半袖メリノ
    真夏のクソ暑い時はもう一枚シャツがあれば乾いたのに着替える事ができますので便利。

    長袖メリノ
    私は一枚を歩く時用、もう一枚を小屋内用と使い分けています。あまり大差無いかもしれませんが清潔感の問題ですかね。

    速乾性タオル
    これは川で水浴びした時とかに役立ちます。別に大きい必要は無いと思います。この手のタオルは水分の吸収性に優れていますし、夏の暑い時しか川で泳いだりしませんし、必然と気温が高くて日差しが強ければ自然と濡れた体も乾きますし。
    • 防寒
    ゴアテックスジャケット
    私は薄手のジャケットを使っています。厚手のゴアテックスのジャケットは体が熱くなりすぎて逆に汗でジャケット内が濡れる感じがして好きではありません。上の写真の青いのがそうです。

    アークテリクス社製の、(多分)ベータジャケットだと思います。もう3、4年前に買ったので良く覚えていませんが、胸の両方、あばら骨上を縦に外向きに大きなポケットが付いていて、何かと便利。また脇の下がジップで開く様になっているので暑くなってきたらこれを開くと通気性がまし体温コントロールが容易なのも気に入ってる理由の一つです。

    暖かいジャケット
    上の写真だと黄色いのがそうです。これもアークテリクスで、アトム・フーディー・ジャケット。これは前回去年日本に帰った時に買いました。気に入ってる最大の理由は手首周りにベルクロの袖口の幅調節するのが付いていない事。全体が柔らかい伸縮性の素材が使われています。

    これはどういう事か説明しますと、夏はいいんですが、冬にスキーしてる時に何枚かこういったジャケット類重ね着します。で、それぞれのジャケットにベルクロの手首幅調節機能の付いてるのを何枚か着ると、例えば腕時計で時間を見ようとする時にいちいち一つずつのベルクロ緩めて面倒なんですね。冬の寒い時には1秒たりとも無駄にしたくないんで、このベルクロ無しの袖口が非常に便利なんです。細かい事なんですが。

    手袋
    ビーニー
    ネックウォーマー

    この3つは夏といえども、いつ雪が降るか分からないニュージーランドの山では必需品です。また風が強い日にも体温保つ為に必要ですしね。

    と、まあ、何気に普段考えもせずに使ってるギアを事細かに説明してきました。まだまだ後編へと続きます。次回はもっと細かい安全に関する小物や、調理、食料について書きたいと思います。

    長い時間朗読ご苦労様です。まだまだ読みたりない方、こちらが後編の記事へのリンクになります。

    最後にマックパックに関して色々書きましたので、幾つか下にリンクを載せておきます。

    2014年2月5日

    私のギア選集 前編 ニュージーランドスタイル 1泊2日の旅の場合 1から全て見せます

    注意!

    長いです!山歩きに興味の無い方はこの記事はすっ飛ばして下さい!記事は全3編、前中後編に別けます。

    また、ニュージーランド特有の単語を使っていますので、分かり難いかもしれません。

    今回は前編として、先に幾つかの要因やら背景、文化の違い等を説明したいと思います。

    パックの中に何が入っているか簡単に示してみました
    今回一泊二日で山歩きに行って来ました。場所はカスケードサドル

    こちらが歩いた時の記事二つのリンク。

    1日目

    2日目

    で、今回は私の持ってったギアについて。この際ですので、私のパックの中に何が入っているのか全てお見せしようと思います。

    勿論の事ですが、何を持って行くのかは幾つかの要因に左右されます。
    • 季節と天候
    • 期間
    • 何人のグループか、同行者の経験度
    • 行く場所
    ではそれぞれ順に説明して行きたいと思います。
    • 季節と天候
    これは言わずもがな。では気温が違いますのでそれによって持って行く衣服の量も変わります。また晴れると分かってる場合と雨が降りそうだという場合でも変わってきます。

    過去にニュージーランドを代表する天気予報のサイトに関する記事を載せましたので、こちらをどうぞ。
    • 期間
    日帰りなのか、一泊もしくは五泊するのかで荷物の量は大分変わります。
    • 何人のグループか。それと同行者の経験レベル
    一人なのか、二人三人、もしくは五人なのか。ガスストーブは幾つ必要か、鍋は幾つ持って行くのか、人数によって大分変わります。また皆経験豊富な同行者ばかりならやはり経験少なめの人がいる時より余計な物を持つ必要はありませんし、初心者がいる場合どうしても重い物もってあげたりして、なるべくその人の荷物を少なくして負担を軽くしてあげますのでその分自分の荷物は増えます。
    • 行く場所
    山小屋泊まりなのか、テントに寝るのかそれともロック・ビビー(オーバーハングした岩の下にマット敷いて寝袋で寝る。大抵雨の時でも濡れずに寝泊まり出来る。そのかわり虫やら動物、鳥やら出てきてたまに夜中に大騒ぎ)で寝るのか。これも大分関係してきます。

    で、今回は,
    • 真夏で天気は良さそう

    • 一泊二日
    • ダート・ハット泊。という事は、テントとスリーピングマットは持ってかなくて良し
    • 一緒に行くのは二人。もう何度も一緒に歩いてる、ジョディーとスー。二人とも看護婦。という事で、今回この二人と計三人ということで、
    • ガスストーブとビリー(鍋)は各一個
    • 二人とも看護婦という事もあり、いつも完璧な救急用具を持って来るので、個人用の小さい奴のみ
    • 各自食料は個人用持参
    • スーが携行用ロケータービーコンとガスストーブ、私がビリーと三人分の飲み物全般そしてちょっとしたロープとスリング持って行く
    一泊二日の山小屋泊、しかも天気は大丈夫そうという事でこれはもう当然"Light & Fast" スタイル。つまりなるべく軽い荷物でぱっぱと歩いて終わらすという事。

    私個人の経歴、経験、主義主張としましては、
    • ルートーバーントラックのガイド付きツアーのガイドとして10年(夏のみの雇用)働いていた
    • 仕事で300回以上ルートバーンを歩いた
    • これまで主にフョルドランドとマウント・アスパイアリング国立公園内の様々なトラックを歩いている
    • 更に人の行かない様な奥地にも友人達と何度も足を運んだ
    • トランピング以外にも、トレイルランニング、ロッククライミング、マウンテンバイク、テレマークスキーをするのが好き
    • バックカントリースキーが主な冬の遊び
    • 雨に濡れるのは全く問題無い(これはこの辺りで数多く歩いていれば、嫌でも慣れてしまう事、受け入れるしかないですからね)。でもどうせならむしろ雪の方がいいなと思っている。何故なら、1、奇麗、2、逆に雪の方が濡れない、から。
    • 七日位の山歩きだったら贅沢しなくても死にはしないのだから、余計なもの、贅沢なものは持ってく必要は無いと考えている。(例えば本物のコーヒーやアルコール類等)
    • ある意味、わざわざ何日も山奥に入って行くのは、あえて不便さを楽しむ、もしくは人生で必要最低限な事を見直す良い機会と考えている
    • どこに行くのにも常にプランB=代替策が必要と考えている
    更にここで幾つかニュージーランドのトランピング(ニュージーランド英語でトレッキングの事)事情、そのスタイルまたはキィウィの考え方について言及してみたいと思います。
    • 大抵皆、一年中歩く時は短パン。冬でも短パンの下にThermal=サーマル、またはLong John=ロング・ジョンと呼ばれるタイツ履いて寒さをしのぐ人が多い
    • 足下はGaitor=ゲイター、日本語ではスパッツですか?を着ける
    • 同じ物着続ける。毎日奇麗な新品の衣服をわざわざ着ない(特に男性は)
    • 軽量さよりも丈夫さ、見かけの格好良さより質の良さを重視
    • ニュージーランドの山の天気は変わりやすく、真夏でも雪が降る事もあり、雨の比較的多い所が多い
    • 国内に9つあるGreat Walksと呼ばれる有名なトランピングのコース(例えばミルフォード、ルートバーン、ケプラー等)では各小屋にガスストーブが配備されていて利用可能ですが、それ以外の所にはそういった設備は無く、全て自分で用意する)
    • 小屋を出発する際は小屋内を掃除して行く
    • ゴミは全て持ち帰る
    • 川を徒渉する際はブーツや靴は履いたまま
    • パックライナーと呼ばれる防水の袋状の物を先ずパック内に入れ、そのライナーの中に全て納めて、あまりパックの外側に物をくっつけて歩かない
    • この辺りの国立公園内の大抵の川の水はそのまま飲める
    代表的なものはこんなところでしょうか。

    今回はこの辺で、次回はようやくパックの中身を細かく見て行きたいと思います。
    • 中編の記事へのリンク
    • 後編の記事へのリンク
    それではまた次回。


    2014年2月1日

    カスケードサドルを超えて 2日目 ダートハットからマディークリーク・カーパークまで

    今回は、ダートハットからマディークリークの駐車場までリーストラック(Rees Track)を歩いて抜けて行く行程のお話。

    1日目の行程のお話はこちら

    こちらがその行程を示した地図。


    ピンクの線が1日目で黒の線が2日目の行程。

    2日目、(我々の歩行時間9時間半)
    ダートハットからシェルターロックハット                10キロ
    シェルターロックハットからマディークリークカーパーク 19キロ
    29キロ

    こちらの環境省(DOC)のページへのリンク

    リーストラックに関する基本情報
    • 通常、10−14時間かかる
    • ダートハットを出ると直に登り始める
    • 最高地点の峠のリース・サドル(Rees Saddle)は1471m
    • 峠を越えたら後はほぼ下りか平
    • 途中もう一つの小屋、シェルターロックハットがある
    前日我々の話し合いでは、午後4時までに終点についてピックアップされないといけないので、早めに朝出発するという事で、私は7時出発を主張したのですが一緒に行ったスーがもっと早く出た方が良いと言い張って、結論としては妥協案として5時半起きの6時出発で合意。

    だったはずなのですが、実際は....

    同室だった若いフランス人の男性二人も朝早く出発するとの事で、朝5時にその二人のアラームが鳴りました。

    で、そしたらいきなりスーが『もう私準備出来たわ、早く行きましょう』と言い出しました。

    私ともう一人のジョディー、本当に目覚めてから1、2分でそんな事言われたから驚くと同時に大笑い。

    『いや、だって、俺たち準備するのに最低15分はかかるよ』と私が笑って言いました。

    『....』返事無し。

    すかさず私が、『じゃあさ、俺たちの事待ってる間お湯沸かしてくれない?紅茶でも飲もうよ』と言ったら、

    スーが、『ガスストーブもうパックの一番下だから、嫌だ』って言います。

    これにももう内心大笑いしてましたが、『あ、そう、じゃいいや、まあもうちょっと待っててね』と言って、ベッドから起きて、荷造り始めました。

    私は2段ベッドの上で寝ていたのですが、他の4人全員は下のベッドで寝てました。

    どうやら、このフランス人の男性二人が夜中ずっといびきをかいてスーはほとんど眠れなかったらしく、もう5時になる頃には荷造り終えて私達が起きるのを待っていたらしいのです。

    ジョディー曰く、5時にアラーム鳴って彼女が目開けたとき、スーは既に準備万端、ベッドの端に座っていたとの事。

    もう私達は陰で大笑い。夜中にスーがずっと眠れずベッドの端に座って、このフランス人男性達を心の中で呪っていたのであろうと想像すると。

    教訓。他人のいびきのせいで眠れなくて朝機嫌の悪い人には近づくな!(出来る事なら)

    まあそんな事があり、朝5時半にはもう出発。

    ヘッドトーチの明かりを頼りに、小屋を出ると直に登り始めます。30分もしたら次第に明るくなってきて、ヘッドトーチ無しでも歩ける様になりました。




    8時にはこのリース・サドルの峠に到着。


    ここでようやく(念願の!)朝食と、お湯を沸かして暖かい紅茶!

    ここからは、リース谷に入り主に下り。




    1時間半程でシェルター・ロック・ハット(Shelter Rock Hut)に到着。しばしの休憩。

    こんな感じの小屋です。ベッド数22。こちらがメインの小屋。


    キッチン、リビング、そしてベッドもある。




    こっちはベッドだけの部屋。




    再度出発し、一路終点へ。







    駐車場には午後3時に到着。30分程で迎えが来て、クイーンズタウンには5時前に帰ってきました。

    勿論一日中朝の件に関してスーをからかっていたのは言うまでもありません。

    さて、駆け足で53キロを歩いてきましたが如何でしたでしょうか?

    この様に、ニュージーランドの夏、トレッキングしながら素晴らしい景色の場所を歩いて行けます。

    今回はこれまで。