2008年5月28日

質問回答コーナー その1 フラットと仕事探しに関して

メッセージによるご質問を幾つか頂きました。せっかくなので、他に興味のある方も居られるかもしれませんので、公に回答してみたいと思います。

質問。クイーンズタウンのフラットの家賃の相場は幾ら位なのか?

先ずはニュージーランドでは、(オーストラリアも似たようなものだと思いますが)一般にフラットと呼ばれる、一軒家を誰かが借りて、そこに「フラットメイト」と呼ばれる同居人を募って共同で生活するのが一般的で、日本のような一部屋のアパートと言うのはあまりありません。つまり一軒家で他人と共同生活するということです。もちろん電話代、電気代等の諸経費は折半、フラットによっては電話代、インナーネット代、電気代等が込みで1週間で幾らという所もありますが、前者の方が一般的でしょう。

で、気になるお値段の方ですが、どうでしょうか、週$110-$180の間といった具合でしょうか。これは様々な要素が絡んできますので一概に説明するのが難しいですが、

1、家の新しさ、特に今の冬の時期には屋内での毎日の生活における温かさに影響してきます。もちろん新しい家には二重窓の家が多く、その上断熱、断冷?処理してあるので屋内も比較的暖かい家が多いのに対し、ぼろい家は当然寒く、震えながら暮らすことになります。

2、住む地域。やはり陽のあたりの良い地域の家々は高いです。逆に冬は陽が当たらず霜がはりっぱなしの様な所は皆に敬遠されるので安い。

3、季節。クイーンズタウンは冬は世界中から多くのスキーヤースノーボーダーが一冬過ごそうとやって来ますので、需要と供給の関係上一気に値が上がります。ですので冬は夏に比べると家賃が上がる傾向にあります。また電気代、薪代等、主に暖房に掛かる諸経費もかさみ当然出費は増えます。

以上こんな感じで家賃の違いが説明できると思います。また、上記の通り、冬は雪目当てで訪れる人が多いので、ちょうど今のこの時期からクイーンズタウンの人口は一気に増え始め、これから日が経ち各地のスキー場がオープンするにつれ、フラットの空きも少なくなり、選択肢の幅が狭まります。

また、次の質問、「クイーンズタウンで仕事を見つけるのは難しいですか?」と言うものに対しては、

ビザは持っているのか?それとも労働ビザを援助してもらって取得せねばならないのか?
英語はどれくらい話せるのか?
どんな仕事を探しているのか?

などなど様々な条件が絡むので一概には答えようがありません。強いて言うなら、フラットを探すのと同様、この時期に一気に世界中から人がやって来て、一冬過ごすのであれば当然住むところと仕事は探すでしょうから競争は激しくなります。

こんな感じで、他に質問があれば、出来る限りはお答えしてみたいと思います。その際もう少し明確に質問をして頂いた方が、こちらももっと的確にアドバイス等できると思います。それでは今回はこの辺で。

2008年5月22日

毎年恒例 08 ワカティプスキーセール

さあ徐々にオープンまでの残り日数も少なくなってきました。

未だにベースビルディングの建設は続いています。内装、主に電気関連、床のタイルを敷く、そして外のデッキにコンクリートを敷く等の作業が続いています。

スノーメーカー(人口雪降らせる人達)は既にトレーニングを始め、後1週間もすれば、気象気温当の条件が合えば雪を作り始める予定になっています。

今日の予報は雪、これが建設作業にどこまで影響を与えるのか。雪が降るのは嬉しいが、今年に限っては何とも複雑な気持ちです。

さて皆さん、スキー、スノーボードのチューニングはお済みでしょうか。

ジャケット、パンツ、ゴーグルしっかり用意して待っててください。

ちなみに今週土曜日、毎年この時期恒例のフランクトンはイベントセンターで、ワカティプスキークラブ主催の中古スキースノーボードセールが行なわれます。

入場料は$3で、物凄い数の中古品が出品されます。

クイーンズタウン在住の方でまだ装備完全でない方は覗いて見てはいかがでしょうか。

ただし物凄い数の人で込みますので、行列待ち覚悟の上で行ってください。

それでは、いよいよ08’スキーシーズンの到来です。 

2008年5月21日

クイーンズタウン フランクトン イベントセンター

クイーンズタウンの町から車で5分ほど走るとフランクトンと言う小さな町、村と言った方が的確かもしれませんが、があります。ここフランクトンにクイーンズタウン国際空港もあります。

そうなんです、一応国際空港なんです。空港自体日本の地方の空港と比較しても小さい。

しかも国際線といってもオーストラリアの数都市から、真冬のスキー客がどっと押し寄せる時期だけ便数も増え忙しくなりますが、それ以外の時期はカンタス、エアニュージーランドの両社共一気に便数カットします。

そしてこの空港のすぐ脇にイベントセンターがあります。

まあ体育館みたいなものですかね。そして今月末からはいよいよ新しくスイミングプールもオープンします。これには地元の人間も期待している人が多く、かなりの利用者の数が予想されます。

今までは泳ぎ好きの人には、地元の高校の屋内プールが夏の間だけ学校の時間が終わった後使える選択肢しかありませんでしたが、この新しい正式名「アルパイン アクアランド」にはウォータースライダーやら25メートルプールやら子供から真剣に泳ぎたい人まで様々な種類のプールが作られています。

こぼれ話としては、これを作るのに税金何百万ドル使われたんですが、出来たのが25メートルプール。どうせなら50メートルにすりゃいいのにって言うのが大方の人の意見。しかも25メートルだとニュージーランド国内の水泳の競技の大会とかも開けないとのこと。

まあ私個人としては泳ぎはあまり得意ではないのでこのプールがメインではなく、この隣に併設される体育館の方を良く使います。

こっちの体育館では毎週平日の夜は、ネットボール、バレーボール、バスケットボール、ミニサッカーなどスポーツ好きの人々がチームを作って楽しく試合をして盛り上がっています。

かく言う私も2年前まで友人達とバレーボールのチームを作ってリーグ戦で試合を毎週一回していました。4ヶ月弱に渡るリーグ戦、で二冬シーズン勝ち星なしと言う非常に貴重な記録を打ち立てたことがあります。試合ではいつも負けてましたが、笑いの量ではいつもぶっちぎりで勝っていたことを補足させていただきます。

でも今回の目玉はこれらの球技スポーツでもなく、実はインドアクライミング。館内の一隅に高さ15メートルにも満たないでしょうが人口のクライミングウォールがあり、トップロープとリード両方楽しめるようになっています。

ここ2年ほど全く登っていなかったので、現在はリハビリ中というか感覚と筋力戻すのをメインに週一回夜7時から9時まで楽しんでいます。1回$12.50と安くはありませんが、パブでビール2杯飲めばこのご時世これ位しますのでそれを考えれば充分オーケーと考えています。インストラクターの方がいますので、初心者の方でもきちんと指導世話してもらえます。

クイーンズタウン、冬の間は陽が暮れるのも早く、テレビつけても面白い番組は少ないですし、このイベントセンターでアクティブに過ごされるのも良いのではないでしょうか。

2008年5月19日

中古車スバルレガシー1994年式

とうとうここ5年近く愛して止まなかった愛車トヨタコロナ1984年式通称「クニクニ」(マオリ語でポリネシアの豚、我々の馴染みある豚とは風貌がだいぶ違います)を手放し、新たにタイトルにあるようにスバルレガシーを中古で購入しました。

これでついに冬の朝毎日がエンジンかかるかかからないかのロシアンルーレット状態から開放されました。毎朝きちんとエンジンがかかってくれる(だよね?)安心感は何事にも代え難いです。何せエンジンかからなかったら一気に遅刻ですからね。

オートマチック。なんだかゴーカートに乗ってるみたいで、きっと長距離運転したら飽きるだろうななんて思ってます。オートマチックのギアボックスは壊れると修理にだいぶ費用が掛かるなんて話を良く聞きますが、もうその辺は壊れないことを祈るしかないですね、メカ音痴としては。

常時四駆ですので、冬のスキー場に登って行くのもこれで先ずは安心。まだチェーンを手に入れなければですが。逆に今この石油の値が高騰してる時期に燃費喰う四駆って言うのも何とも金のかかる話ですけれどね。

以前の投稿にも書きましたが、ここクイーンズタウンにはやたらと異常なくらいスバルレガシーの数が多いです。私もこれでようやく人並みに、長いものに巻かれて、クイーンズタウンの人ごみの中に紛れ込むことが出来、没個性化して目立つ事無く人並みな人生を送れるのではないかと一安心しています?

ちなみに今度の車、セキュリティーのアラーム付きなんです。まあこれが何ともうるさいこと。どうしてこう人生生きてくの複雑にするんですかね。いっつもビービー鳴らしてばっかです。学べばいいんですけどね。ただ単に。まあてなわけで、クイーンズタウンにいらして車のアラームビービー鳴ってる緑のスバルレガシー見かけたらそれはきっと私です。それでは。

マウントクックとプラネタリウム

もう先々週の話になってしまうんですが、会社の研修でマウントクック(マオリ語ではアオラキと呼ばれる)に3日間ほど行って来ました。

マウントクックとはニュージーランドで一番高い山で3754メートル、かつーんと氷河を抱き、頂上は綺麗な三角で、それはそれは美しい山です。

マウントクック国立公園内にあり、マウントクックビレッジと言う場所で滞在が出来ます。このビレッジからは幾つものウォーキングトラック(山道)があり、この周辺を歩いて散策することが出来ます。

一番の人気コースは「フッカーバレー」=フッカー谷でしょうか。このコースを歩くと終点には、フッカー氷河の先端にある氷河湖に辿り着き、氷河を目の前に見ることが出来ます。コースはいたって平坦で途中幾つかの吊り橋を渡ります。体力的にもきつく無く、老若男女問わず人気のコースです。

あいにく私は会社の研修で行ってきたのでフッカー谷まで行っている時間はありませんでしたが、代わりに朝ちょっと早起きして、「ケアポイント」と呼ばれる場所まで走って行って来ました。

小雨のぱらつく中、ほぼ平坦な整備された歩き用の道を行くと、終点にはちょっとした展望台みたいなのがあり、そこからは「ミューラー氷河」が見下ろせます。走って往復45分ほどでしたので、マウントクックで少ししか時間の無い人で氷河を見てみたい方にはうってつけの場所ではないでしょうか。

ここを訪れたのはもうかれこれ5年くらい前でしょうか。このケアポイント近くにはキャンプ場があり、素晴らしい景色と雰囲気の中でテントで寝ることが出来ます。で、そのときはテント泊し、星空が非常に美しかった覚えがあります。

驚いたのはその時の記憶から比べるとそのミューラー氷河が何とも縮んでしまったように見えたこと。絶対に記憶上の錯覚ではなく、温暖化によって氷河が解けて小さくなって後退してしまったに違いありません!なんとも恐怖を覚える一瞬でした。

また宿泊はマウントクック村内にある大きなホテル、「ハーミテージ」だったのですが非常に豪華で素晴らしい時間を過ごさせてもらいました。

中でも印象に残ったのは新しく出来た、プラネタリウム。我々は無料で3つのショーを見せていただきましたが、通常は$20との事。でもこれだけのお金を出す価値は充分にあると思います。

映画の一つ目は3Dで、こちらの先住民族のマオリ族の伝説ではニュージーランドがどのようにして出来たかのかを映画にしたもので、非常に良く出来た作品です。名前は忘れました、あしからず。

次に南半球の星空を解説する物。最後に実験的な非常にサイケデリックな、幻覚的な何とも形容しがたい作品でした。

ニュージーランドの南島を訪ねる方の殆どはこのマウントクックに立ち寄ることだと思いますが、絶対にお奨めです。久しぶりに行った私自身景色にすっかり感動しました。ただし天気悪いこと多いみたいなんでそれなりの覚悟と装備をしましょう。

それではまた。

2008年5月4日

スバルレガシーの謎、ロシア車ラダの真実

非常に寒い日曜の朝、本来だったらまだベッドに入っていた方が良かったんじゃないかと自問しながらも、あまり重要でない事柄に関して幾つかウダウダと書いてみたいと思います。

今週木曜金曜とたくさんの雪が降りました。コロネットピークで大体20センチくらいだったそうです。今朝も外の車のガラスは霜で被われていて、しばらく忘れていた冬の光景が戻って来ました。

大体この時期に必ず降るんです。だからと言ってこのまま降り続けるかといったらそうでもないんですね。去年は確か史上最も温かい5月で非常にやきもきしたのを覚えていますし。

街のお店、特にスキースノーボード用品を売るアウトドア系のものや洋服関係のお店にとっては冬物が寒くなると同時に一気に売れ始めますので良い冬のスタートとなります。

以前にお伝えしたルートバーントラックで行方不明になったイスラエル人女性、未だ発見されておりません。公式の捜索も今では打ち切られ、彼女の家族が、ボランティアの人々と自発的に行なう捜索のみとなっております。

現実的に考えてみても彼女が生存している可能性は非常に稀ではありますが、やはり家族としては最後の最後まで可能性は否定できないというのはとても理解出来ます。またこの事件の謎を解くという意味でもいつかは彼女が発見されることを祈りたいと思います。

いよいよここ5年近く運転していた愛車の寿命が近づいて来ました。現在四駆のステーションワゴンを中心に物色している最中です。近日中にもぱっぱと手に入れたいと思います。

実は、このニュージーランドの隠された真実の内の一つに、スバルレガシーの謎と言うものがあります。それは、レガシーの数が非常に多いという事です。

それもちょっとやそっとの数ではありません。特にここクイーンズタウンのような場所においては、正に驚くべき比率で街中を走る車の中にレガシーを見かけることがあります。

では何故クイーンズタウンでそうなのか?

先ずはここは冬は霜が張ったり、道路が凍ったり、たまに雪が積もったりします。やはりそういった場所では四駆の方が現実的ですよね。

そしてクイーンズタウンは夏冬を問わずアウトドアスポーツが盛んです。ですのでそういった場所にはアウトドア好きの人が多く集まる。で自然に四駆の車が好まれ数が多くなる。

もちろんパジェロやランドクルーザーなどのでかい四駆も多いです。しかしステーションワゴンなら車の中に非常に多くスペースがありますんで子供がいる人達などには非常に便利。

でも何故か、トヨタのカルディナでもなければ日産の何とかでもなければホンダの何とかでもなく、スバルのレガシーなんですね。確かスバルの工場は群馬の太田市にあるなんて聞いた事がありますが、なにか太田市とニュージーランドの間にあったのでしょうか。

それとも単に日本でスバルレガシーが溢れていてそれが必然的に中古車でこっちに流れて来たのか。言い遅れましたがもちろんこれらの車の殆どが日本から来た中古車です。

中古車の話ついでに言っておきますと、こちらでの一般の反響としましてはやはりトヨタの車が壊れなくて一番良いと言う意見を多く耳にします。

しかも更にスバルの車は壊れやすいだの修理に金がかかり過ぎるとか言うのを頻繁に耳にもします。これがこのスバルの謎を更に深めて行っています。誰かこの謎に関して情報をお持ちの方ご一報を。

実際の話として、以前ニュージーランドとロシア(多分その頃はまだソ連)の間で、70年代に、ニュージーランドがソ連に対して経済援助だかお金のローンの援助をしたところ、ソ連はその借りたお金を返す事が出来ず、そのお金の代わりにロシア製の車「LADA=ラダ」でニュージーランドに埋め合わせをしたそうです。

そして未だにこのラダをニュージーランドで見かけることがあります。非常にシンプルな出来の、所謂東欧共産圏の車丸出しの愛嬌のある車です。珍しい車好きの方、ぜひ一度今ではたぶんデッドストック並みの珍しさのラダが現役で活躍している姿を見に来るってのも一味違った旅になるのではないでしょうか。

2008年5月1日

出かけるときは忘れずに!?車のロックアウト

昨日の朝ちょっとした不注意から車の鍵を未だかけたままドアをロックしてしまいました。

所謂「ロックアウト」。

朝は時間が無いのでそのままの状態で置いておき、会社の車に拾われ仕事場であるスキー場に行き仕事をし、午後に会社から俗に言うAA=Automobile Association これがそのAAのウェブサイトへのリンク。もちろん英語日本で言うJAFに電話をし、5時半に車のある所で待ち合わせの約束をし、ちょっと遅れて5時45分頃に車のところに付いたらAAの人は既にそこで待っててくれました。

アフリカからの移民である彼が、車から降り車の中から3つの秘密兵器を取り出しました。一つ目はマイナスドライバー、次に血圧測る時に腕に巻く空気を挿入して膨らますやつ(私はこれの名前がわかりませんが言ってる意味解るでしょ?)そして幾つもの太さ、長さ、の針金、先っちょは丸まっていてちょっとしたわっか担っていました。10本ぐらいの様々な長さ太さのものがありました。

マイナスドライバーでドアを少しこじ開け、開いた隙間にその血圧測るやつを滑り込ませて空気を入れて膨らませ隙間を更に広げ、その開いた隙間に針金を通して器用に針金を操作して直接先っちょのわっかをドアのロックに引っ掛けて引っ張り上げて、はい出来上がりって言った具合で、その間5分程で作業終了。何ともプロの技を見せていただきました。後は書類にサインして終わり。

これが無料。もちろんこのAAのメンバーである必要があります。メンバーになるには年間今で私は大体$50くらいですかね、払っています。

この年会費は年を重ねるごとに段々安くなっていきます。このサービスの他にもバッテリーが死んだら電話すれば持って来てくれたりと様々なものがあります。

もしニュージーランドに住んで車を運転するのであれば、これの会員になると色々と便利なのではないでしょうか。

特にこちらに長年住むのでないのなら、買う車は安い中古車になるでしょうし、そういった車はトラブルが多いですからね。それに車の保険なんてのもやってますんでこれまた便利。まあ詳しくはウェブサイトで調べてください。

って言うか最初から気をつけて鍵を中に入れたままロックしてしまうなんて事自体しなけりゃ、こういったお世話される必要も無いですけどね。

最後にもう一つ。このAAという省略語もう一つの意味がありまして、Alcoholics Anonymous=アル中の人が通うカウンセリングのサービスも通称AA。ですので気をつけてこの言葉使わないとアル中と間違われてしまいますよ!