2008年3月4日

2008 ニュージーランド経済 未来は誰にもわからない...?

ここ最近すっかり秋の気配が朝晩の冷え込みに現れてきました。

午前中はきりっと冷えた感じの日が続くようになりました。午後は晴れていればまだ半袖でも大丈夫な感じですが、6時過ぎ頃から日が傾き始めると長袖なしではもはやちょっと寒いと感じます。

先週は雨の日が続き、テアナウ方面は大雨警報が出たほどで、日曜に車でその辺りを抜けましたが、所々道路が冠水するほどの雨が短時間に降ったようです。

クイーンズタウンの町は相変わらず旅行者、観光客で賑わってはいますが、町の販売、旅行業関係の人々と話をすると皆一様に口をそろえたようにこの夏の不振の話になります。

概ね皆この夏のこの街への観光客の数例年と比べが減って、ビジネスに影響が出ていると言います。原因の一つとして考えられるのは、やはりなんといってもニュージーランドドルの高さではないでしょうか。ここ数年とどまるところを知らずに高い水準を維持しているこのドルは輸出業にも悪影響を及ぼしていると言います。

ここ最近の世界的な株安などの経済に対する先行き不信感はここニュージーランドでもその目を現し始めています。ここ5年以上続いた土地、住宅ブームも陰りを見せ始め、いまや不動産屋も販売成績が落ち込み始めてるといいます。

また、多くの観光業関連の会社も業績がこの夏は思わしく無い所が多く、危機感を感じているといいます。

この国は主に観光業と酪農業が主な産業で、特に目立った強力な輸出物も無い小さな国です。それがここ近年続いた景気の良さに押され非常に多くの輸入、主に当然中国からでしょうが、をし、ニュージーランド人は借金をしてまで多くの支出を繰り返してきました。

当然、国としては多大な貿易赤字を抱えるまでになったのですが、一度味をしめてしまった人々の習慣を直すのは容易な事ではありません。

家のローンの金利はずっと上昇を続け9%前後で、下がる気配はいまだにありません。

それに加えバターやミルクなどの酪農製品を始め、小麦などの食料品、またはガソリンの価格の上昇など一般家庭の財布は負担が増えるばかりです。

果たしてこの先この国の経済はどこへ行ってしまうのでしょうか。見ていくのが楽しみである反面、そう第三者としてみてる場合でもないのかもしれません。

かく言う私も観光業に携わる一人、影響を免れることは出来ないでしょうし。どうなるのでしょうか...

それではまた次回。

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