2008年3月31日

日本では見慣れない、ジンジャービアのご紹介

毎回ニュージーランドの知られざる真実を暴き、それをこのブログで世にさらけ出す有名人気企画「やったぜニュージーランド」、今回は日本では余り馴染みの無い「ジンジャービア」を紹介したいと思います。



これがそのジンジャービア。これは大きいボトルで750ml、$3ちょっと、小さい350mlの方は4本で$5ちょっとです。

先ずは、名前にはビアとありますが実際にはビールではなく、アルコール分は入っておらず、ビールと同様に蒸留して作られる生姜味の炭酸飲料です。似たものに「カナダドライジンジャーエール」がありますが、あれはカンなどにもはっきりメイプルリーフが載っているのでお分かりのように、カナダ産の飲み物です。一方、このジンジャービアは(多分)イギリスが発祥です。

飲み口はやはり生姜と言うだけあって、少々独特の辛口の苦味があります。皆さん、ドクターペッパーを飲んだことがあるでしょうか?(そういえば見かけなくなって久しいような気がするのは私だけでしょうか...?)あれも独特の味ではじめて飲む人には敷居の高いと言うか、好き嫌いの分かれる、嫌いな人は絶対克服できないものがありますが、それと似て、一発で好きになると言うよりはなんか知らないけどその内好きになって飲めるようになって次第に癖になって行くと言った飲料です。詳しくは調べていませんが、生姜という自然の材料を使っていますので、コーラなどの炭酸飲料を飲むより体に悪影響は少ないと思われます。

必ずビールのようにボトルに入っているのもまたこれ特徴の一つで、そのままボトルから飲むのが通の飲み方。酒屋、またはスーパーの飲料コーナーに行くと手に入れることが出来ます。値段は大体一本

ニュージーランドでは夏、そしてアホみたいに寒くて霜が庭にはってるような時でも、好きな人(特に男性に多し=当社調べ)は友達呼んでバーベキューをします。そういった際にやはり誰か一人は(必ずしもではないですが)酒を飲まずに皆を車運転してそれぞれ家に帰す役目を果たさねばならず、そういうときには周りで他の皆はビール、ワインを飲んで段々酔ってきて素面の人が聞いてても全然面白くも何とも無いような事でもゲラゲラ笑い出して、なんだか自分だけちょこっと取り残されたような気になりながら飲むのがこのジンジャービア、まあこの説明は私個人の勝手な意見で、要はそういうバーベキュー等の皆が集まってお酒飲む場で、お酒飲まない人が飲む飲み物の代表格がこのジンジャービアと言うことです。

また、もう少し補足すると、バーベキューの際、肉を焼くのは大体男の役目で、大体女性はサラダ作ったり他の準備をすることが多いです。社会生活一般でこの国では男女平等が叫ばれて久しく、女性の社会進出に積極的な国なんですが、ことバービー(バーベキューのこと)の際には割とはっきりと男女の役割の差、壁、違いが明確です。しかもこの時だけは男女の不平等を声高に叫ぶ女性にはお目にかかったことはありません。んー、不思議だ。日本でも鍋奉行やら焼肉奉行なんて言葉がありますが、それにほぼ等しいでしょうか。

またニュージーランドは車社会です。ですのでこの様なパーティーに行く際には、大抵友達と車相乗りしてその仲で一人は行きも帰りの車運転するのでお酒を飲まないと言う習慣が広く行き渡っています。もちろん飲酒運転する人も後を絶ちませんが、一応分別のある人々の間ではこれが一般的に行なわれてます。そういう人をDesignated Driver、日本語では指名運転手とでも呼ぶんでしょうか。もしくは、お酒飲んでしまったら車はその晩は置いてタクシーで帰って次の日にピックアップすると言うのも一般的です。

お酒を飲まない方は、ニュージーランドにいらっしゃた際、こんな飲み物試されてはいかがでしょうか。

2008年3月27日

ニュージーランドを代表するチリ・ペッパー・ソース カイタイア・ファイア

さて、ガイドブック等では知ることの出来ないニュージーランドの情報、時事ネタ、社会問題を深く追求し、提供する事で有名で、毎回皆さんに楽しみにしていただいてる好評企画「すげーぜニュージーランド」、今回は私のお気に入り「カイタイア・ファイア」Kaitaia Fireをご紹介したいと思います。下がそのブツの写真です。



これは、いわばタバスコソースみたいな物、チリソースですね。
こちらがそのウェブサイトへのリンク。(もちろん英語になります)

で、何が凄いかって、その味。非常に濃厚でトロリとしていて、まあ当然辛いです。その辛さはタバスコソースよりも辛い感じ(当社比)がします。非常に濃厚でこれを知ってしまったら最後、タバスコソースがとても水っぽく(これも当社比)感じます。(アントニオ猪木さん、ごめんなさい)。友人の紹介で?知ったのですが、一度知ったらもう後には引けなくなりました。

カイタイアというのは、北島の、地図上で言えばニュージーランドで一番大きい都市のオークランドの上、もう北の端にある街の名前です。そこからは先は90マイルビーチと言うながーい砂浜が続いていてその先には北島の終点ケープレインガ、灯台があってそこからは素晴らしい南太平洋とタスマン海が見渡せる有名な観光スポットです。自分も2度ほど行った事がありますが、タスマン海と南太平洋の2種類の海の水の色が綺麗に分割しているのが見れました。

カイタイアはこの地図上で一番上にある町のパイヒアの更に北に位置しています

ボトルのラベルにもそこの住所が載っていますので、まあそこで生産されていると見て間違いはないでしょう。

その辺りは「ノースランド」もしくは「ファーノース」と呼ばれる地域で、ここクイーンズタウンからは大体1500キロくらい(これは当社のずさんな調べによる)離れていて、非常に温暖な、1年を通して暖かい所です。

ニュージーランドと聞いた時に、カイタイアと言う地名は日本ではあまり馴染みが薄いと思います。日本から来るツアーは殆どオークランドより北に行くものは無いと思います。

また、この辺りはニュージーランドでも1,2を争う貧しいと言うと語弊がありますが、経済的に発展していない地域でもあります。主な産業は農業、フルーツ栽培そしてクレイフィッシュ(これは英語でまたの名をロック・ロブスター、日本語ではこの国では一応大きくひっくるめて伊勢海老と呼んでます。)養殖で、実際訪れて見ると、非常に閑散としていて、家などの建物も古い物が多く目につきます。(当社の主観的な調べによる。まるで差別的な意味はありませんのでご了承を)

また人口比で言うと、マオリの方々の比率が圧倒的に高く、ここら近辺南島のそれまた南の圧倒的パケハ(これもニュージーランド(マオリ)の言葉で「白人」、もっと大きな意味でマオリ以外の人々の総称として使われる事もある)の雰囲気とはまるで違い、ここら辺りに慣れてしまうとまるで違った国に来たような気がします。(これまた当社の調べによる)

そんなこんなで色々書きましたが、もしニュージーランドに来た際には、大きなスーパーに行って、醤油やら何やらの色んなソースの置いてある棚に向かって行ってみて下さい。

値段は$10くらい。一風変わったお土産になること間違いなし。

一度味を知ってしまったら、外食行く時にはもう常にポケット、カバンの中に隠しているかも?

それではまた次回。

2008年3月26日

クイーンズタウンの無料新聞マウンテン・シーン Mountain Scene

以前に書きましたイタリアの映画祭への私のビデオの出品のお話の続き。これは残念ながら選考に洩れてしまい、惜しくも映画祭への進出とはなりませんでした。(こちらがその以前の記事へのリンク)ま、それでも、楽しい思いをさせてもらいましたので、全て良しとしましょう。これからも、いそいそと励んで行きたいと思います。

マウンテン・シーン

さて今日は、昨日の記事でちょこっと紹介した地元の無料新聞 Mountain Scene マウンテン・シーンをもう少し紹介したいと思います。

この新聞は、地元の事件、ニュースを扱ったもので、大体30ページからなるもので、普通の新聞と同じように1面は大体最新のニュース(スキャンダラスな内容のものが多い)で占められ、そしてこの街で何が起こっているのかが手に取るように分かる新聞です。

クイーンズタウン自体が非常に小さい町ですので、友人が小さく記事として載っていたりするのも珍しくはありません。

クイーンズタウンだけでなく

また、ここクイーンズタウンだけに限らず、ニュージーランド全土、それなりのサイズの町にはこういった地元の無料新聞が存在するものと思われます。ここ以外あまり他の町に住んだことはありませんので、100%断言は出来ませんが。

新しい街に移り住んだ場合などは非常に良い情報源となりますので、探してみると良いでしょう。

クラシファイドとは?

特に、日本からワーキングホリデーなどで新たに来られた方には、Classifieds クラシファイドの欄が有益でしょう。

ここには、求人情報やフラットメイト募集、賃貸物件の情報、まああまり家を買うワーキングホリデーの方はいないと思いますが、売りに出てる物件の情報、中古車販売の情報、その他、ガレージセールの情報や街で行なわれるイベント、ボランティアワークの情報など、この街で暮らしてゆくのに必要な事が満載です。

まあ、無料なだけに、数多くの広告が載っていて、その広告料で運営しているのでしょうから、当たり前なんですけど、街のお店のバーゲンの情報や、期間限定の割引、またはバウチャーが付いていてそれを切り取って持っていくと何かしらの割引や特典がもらえるなどの情報も載っています。

ただし、自分がそのクラシファイドに何か文を載せる場合にはお金を取られます。(はるか以前はこれも無料だったんですけどね)例えば、車を売りたい時やフラットメイト募集したい時。大体英文で10-20文字以内で、連絡先の電話番号を載せて、後は連絡来たら個人的にやり取りすると言う形になります。

木曜発行ですので、記事を載せたい場合はその週の月曜の終わりまでが締め切りになっていたと思います。その際には新聞に載っている電話番号に電話して、何をどうしたいのか伝えればオーケーです。

この新聞は、街の至る所の通りに、専用の箱の中に置いてあって自由に持っていくことが出来ます。また、それなりに人の多く集まるお店やインフォメーションセンターなどにも置いてありますし、家に住んでれば勝手に郵便箱の中に配達されもします。

この様に、ここニュージーランド、クイーンズタウン、日本とはまたちょこっと変わった生活様式である事を紹介してみました。

ウェブサイトもある

ちなみにこのマウンテンシーン、ご多分に漏れずきちんとウェブサイトもありますんで、物理上この新聞を手に入れることが不可能な方は、こちらのリンクからチェックしてみては如何でしょうか。

こちらがそのリンク。

それではまた次回。

2008年3月25日

映画 Into The Wild 荒野へ





このブログでも何度か紹介していますアロータウン、その町にある小さな映画館Dorothy Browns (ドロシー・ブラウンズ)で上映された映画Into the wild (インターネットで調べたら、日本語タイトルでは”荒野へ”となってました)を昨日観に行って来ました。

まずはこの映画館、非常に小さく席数は30席位?しかし一つ一つの席は普通の映画館に比べると非常に大きく広く、ゆったりと座れます。ここでは、クイーンズタウンにある映画館ではあまり上映されないようなハリウッド系ではない、英語圏以外の映画など、どちらかと言うと芸術系とでも言うんでしょうか、そういった映画が常に上映されています。

館内も普通の映画館に比べると、非常におしゃれで、またカウンターではカプチーノなどのコーヒーやちょっとしたビール、ワインもオーダー出来、上映中に席に持っていって飲みながら映画を楽しむ事が出来ます。またたくさんの本も売っていて、上映されている映画の原作の本などが買うことが出来ます。

さて、映画はと申しますと、監督はショーンペン。私のお気に入りの一人なんですが、デビュー作が下のインディアンランナーと言う作品で、これはアメリカを代表するロックシンガーのブルース・スプリングスティーンの1982年?頃の作品「ネブラスカ」(これまた下にリンク)と言うアルバムの中の1曲「ハイウェイパトロールマン」と言う曲に影響、刺激されて作った映画です。





また音楽は、Eddie Vedder エディー・ヴェダー、この人は90年代に出てきて一躍ロック界にその位置をつかんだバンド、パール・ジャムのフロントマンであります。映画のサントラでは、アコースティックな曲を幾つも披露しています。



原作はJon Krakauer ジョン・クラカウアー,この人は1994年5月に起きた、エベレストガイドつき登頂登山での悲劇を書いた本Into Thin Air、邦題は「空へ」で一躍有名になりました。





で、肝心の中身の方はと言いますと、20代前半の若者が、都会での一般の生活に背を向け、アラスカの荒野に旅立ち、一人で自給自足の生活を送ると言うのが主なストーリーラインですが、もちろんその背後には家庭の崩壊、物質主義に対する主人公の批判、荒野への憧れなどがあり、社会に出て行く前の若者の心の葛藤を描いた作品です。

原作の本では、ジョン・クラカウアーはジャーナリストであるので、もっと時系列毎に組み立てられ、取材に取材を重ねて主人公の足跡を追って広いアメリカを歩き回ります。

ぶっちゃけた話、主人公は生きてこのアラスカの荒野から出てくることは無かったのですが、その死因も著者の綿密な取材に基づいた推理から導き出されています。

また、この広いアメリカを主人公が当ての無い旅に出て、それを繰り返すたびに映し出される、素晴らしいアメリカの自然の様々な風景だけでも、一見の価値があります。素晴らしいロードムービーに仕上がっています。

ニュージーランドとは直接関係ありませんが、旅好きの方、今の生活に満足しておらず、なんか変化を求めていて、体がうずうずしてる方にはお薦めである一方、そういう人には危険でもあると思いますので、その辺はご自分の判断で。当方責任は一切負いません。

一つ注意したいのが、この映画館、予約必須です。クイーンズタウンでは、有名な無料の週刊の地元の新聞「マウンテン・シーン」が毎週木曜に発行され、その中にその週の上映される映画の時刻表が載ってますので、それを見るなり、インターネットで調べて事前に予約してから足を運んでください。また予約にはクレジットカードの番号が必要です。





Dorothy Browns
Phone: 03 442 1964
www.drothybrowns.com

2008年3月24日

密かな楽しみ 日曜日の新聞 Sunday Star Times




これが毎週日曜発行の「サンデースタータイムス」

毎週楽しみにしている物があります。それは何かと言うと、新聞の週末版及び日曜版。こちらでは Weekend Paper 及び Sunday Paper と呼ばれてますけど、どちらも平日に比べると物凄く読み応えのあるボリュームで、国内、海外の情勢から芸能、映画、新刊本の批評、様々な分野に関した幾つものコラム、求人、土地、物件の情報、中古車販売の情報やらありとあらゆる情報が満載で毎週可能な限り買って読んでます。内容、ボリューム共に大きいので自分は大体読み切るのに2日かかりますが、いつも日曜の寝る前に、静かに読むのが僕の密やかな楽しみになっています。

例えば、このサンデースタータイムスの内容に目を通すと、大体その週にあった出来事、事件が網羅されています。それも起きた事件を時間的に追って逐一報道していくジャーナリズムと言うよりは、日本で言うならアエラ、ニューズウィークと言った感じでその事件のまとめ、その事件の背後にあるもの、幾分客観的に見たジャーナリズムと比べると、意見、感情の混じった感じです。

大体一面には少々スキャンダラスな文面、内容、見出しを使ってうまく読者の気を引くものを使っています。今までを見てみると、何かと、飲酒運転の10代の若者が引き起こした人身事故の犠牲者が良く出てくるような気もしますが、その他にも今現在のこの国の世相を現す事件、事故、犯罪に関連した見出しがタイミング良く出て来ます。

最近では、経済面での記事、例えばニュージーランドドル高、金利引き上げ、経済の後退、景気感の消失などあまり明るい内容ではない物が増えてきている印象を受けます。

またここニュージーランドでは、インターネットが普及した今でも新聞は大きな情報源となっています。例えば新聞上の求人広告もインーネットと並び活発に読まれています。

世代間に格差はあるでしょうが新聞の求人広告に目を通して仕事に応募すると言うのもめずらしくなく、一般的に行なわれています。それから中古車売買、業者、一般人問わず売ります買いますと新聞で宣伝するのも広く行なわれています。

大抵どこの新聞社も各自ウェブサイトを持っていますので、もしこれからニュージーランドにこられようと言う方、特にこちらに住もうという気でいる方は、これらのウェブサイトに目を通してみると言うのはいかがでしょうか。英語の勉強にもなりますし、また、今現在の生の情報が手に入るわけですから絶対に有益な事であると思います。

今まで見聞した限りでは、日本でのニュージーランドに対する一般的なイメージはこの国での現実とだいぶかけ離れたものになっている様な気がします。まるでこの世の天国のようなイメージを信じている方に会った事も一度や二度ではありません。

最後に、サンデースタータイムスでの私の一番のお気に入りは、レイ・ボン・カンという中国系の人のコラム。この人は中国系ですけど生まれも育ちもここ、れっきとしたキウイで、コメディアンでもあるしたまにテレビやイベントの司会もするし、まあ何なんでしょう肩書きは、はっきりとは知りませんが、相当ふざけた感じでまた且つ独自の視点で、時にアジア人であることを逆手にとって面白おかしく時事批評しています。

もし時間あったらチェックしてみてくださいこの人。

ではまた。

2008年3月23日

ワナカ ウォー・バーズ 戦闘機ショー Warbirds Air Show











この週末、クイーンズタウンから車で1時間ほどのワナカと言う町(ここもワナカ湖という綺麗な湖のほとりにあります)で、このイースターの週末(ちょっとしたホリデー期間であります。金曜から月曜まで。)に行なわれてる戦闘機ショーに行ってきました。

イースターについてはウィキペディアのこの欄を参照して下さい。

こちらがそこへのリンク

金曜日には13,000人の来場者があったと昨日の新聞に載ってましたが、ここニュージーランド、しかもここら辺りの田舎ではなかなか見ることの出来ない人の数で盛り上がってました。ニュージーランド国内は言うまでもなく、はるばるオーストラリアからもやって来た、熱心な戦闘機ファン?で会場は溢れかえっていて、今日の日曜までこのイベントは続きます。

主に第2次世界大戦で使われたレトロな戦闘機が数多く、よく整備、保存されたその雄姿を見せていました。中でも一番の盛り上がりは、現役の音速戦闘機が会場上空を何度も旋回した時ではないでしょうか。ものすごい爆音と共に現れ、私のいたテントは物凄い揺れで、赤ちゃん小さな子供は音に驚き泣き出し、面白い光景となりました。

残念?な事に、ニュージーランドは国の経費削減政策の一環として数年前に事実上空軍を縮小、廃止にしてしまいました。

輸送面などではまだ存在していますが、敵迎撃、及び国土防衛、領地巡回パトロール目的での空軍は無くなってしまいましたので、このショーでの戦闘機を披露するにはお隣オーストラリアから呼んで来なければなりませんでした。

まあ、ある意味真っ当な判断ではないでしょうか。仮想敵国はいませんし、地理上孤立してますし、お金もかかりますからね。攻められる可能性はほぼゼロに等しいですから、豊富な天然資源があるわけでもないですし。

あと、もう一つ面白かったのが人間ウォッチング。なんか普段全く自分接点無さそうな人で溢れかえってました。でっかいプラモデルやら、戦闘機の写真本、ヘルメット色んな物が売っていて、皆熱心に物色してました。戦闘機ファン恐るべし。

古い飛行機、戦闘機好きな方にはお勧めです。

それではまた次回。

2008年3月18日

クイーンズタウンのベイビーブーム?

突然ですが、今、ここクイーンズタウンは妊婦さんで溢れかえっています。知り合いにも4人ほど今現在妊娠中がいます。そしてたまにTシャツ屋さんで働いていると、まあこれまたなんと街を歩く妊婦さんの多いことか。友人は皆一様に、「ここの飲み水に何か入ってるんじゃない」と言うのが口癖で、聞くたびに笑ってしまいます。実はこれはここクイーンズタウンに限った話ではなく、ニュージーランド国内でも同様の傾向にあるようで、新聞にも載ってましたが、20年?位ぶりのベビーブームなのだそうです。見てると全く納得してしまう話です。

皆出産間近まで働いています。どうなんでしょうか、あまり苦しそうにしている人がいないような気はしますし、また日本と比べると皆逞しく、お腹大きいのに頑張ってますよ。実際あまり日本の妊娠、妊婦、出産業界に通じてないんでなんとも比較しにくいんですが、日本だと何かにつけてあまり無理しないでって言うのが通常な様な気がするんですが、どうでしょうその辺。

また、知り合いの妊娠中の女性は皆30代前半で、会社でもある程度の地位と言うか責任のあるポジションにいる人が殆どです。やはりこれは、結婚して子供産んで育てるには金が要るんで、それなりの収入があり余裕のあるカップルしかこういう選択肢が取れないと言う表れなんでしょうか?

またここニュージーランドは女性の社会進出が著しい国ですので、(ちなみに首相もここ10年以上女性です)やはりキャリアを積んだ女性は金銭的にも自由で、結婚年齢も遅くなる傾向にあるのでしょう。まあ、これはここだけに過ぎず、日本も含めて先進国には共通する傾向だと思いますが。

で、女性の出産の高齢化が叫ばれる中、ここニュージーランドはそこだけに留まらずその先を行ってます。それは、10代の女性の出産率も非常に高く、確か世界でも3本の指に入る高さだったような気がします。もしうそだと思うなら、平日の昼間、クライストチャーチの街中の目抜き通りを歩いてみるといいでしょう。乳母車押した10代の女の子の多さに驚くはずです。また、ここクイーンズタウンでもその手の人達が見れる場所は、空港近くのリマーカブルズショッピングセンター内の、ウェアハウスと言うディスカウントショップで、そこに平日昼間、もしくは週末午前中行けばかなりの確立で遭遇できるでしょう。

でも、これを読んで迂闊にそこら辺の女性に「ベビーブームなんだって?貴方も妊娠してるの?」言わない様に気をつけて下さい。普通に体の大きい?女性も一杯いますので(ひそひそ声で言ってます...)何も侮辱とかそういう意味は全くなく、もう一つのこの国を現す特徴の一つ「肥満」の話で、残念ながら、この国は世界で5本の指に入る肥満国になってしまったのです。

自分も腹が出てこないように気をつけなければ...ってまず無理ですけどね、どんだけ努力してもお相撲さんみたいにはなれません。

そんなこんなで今回はガイドブックや雑誌では知ることの出来ないニュージーランドの一面を紹介してみました。それではまた。

2008年3月17日

今年の里帰りは... NZ航空運賃にまつわるお話

久しぶりに2日休み、気分もリフレッシュして心機一転で行こうと思う今日この頃皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

いつもですと来月辺りに数週間里帰りで東京に帰るのが通例なんですが、今年はちょっとそれをやめようと決断しました。

一つにはひょっとすると来月中旬から冬の仕事であるスキー場での仕事が始まるかもしれないという事があります。まだ契約書にサインしていませんのでなんとも今の段階ではいえませんが、明日ボスと会って条件面の提示等細かい話しをしますので話はそれからです。

それともう一つの理由としてはやはり航空運賃の値上がりがあります。

もう以前と比べたら本当馬鹿にならないくらい高くなりました。

しかもここ最近の傾向である石油の値上がりで、飛行機代も下がる気配は一向にありません。税金やらなんだ様々な形で運賃が上乗せされて、いまやニュージーランドから東京まで$2000はくだりません。

そもそも航空運賃の内訳は何なんだって言いたくなる位、あれやこれや料金が上乗せされますもんね。しかもニュージーランドは小さい国なんであまり競争がありませんので、飛行機会社のやりたい放題って感じです。

去年、バージンアトランティック系列の飛行機会社が、国内線市場に参入してくるまで、国内線の料金はエアニュージーランドのやりたい放題って感じでした。それがその会社が参入し、非常に格安な料金を提供し始めたことで、競合各社も値段を下げざるを得ないという感じで、運賃の値下がりが始まりました。

しかしそれも都市間を結ぶ路線にしか影響がない状態で、あいにくクイーンズタウンはその路線からは外れているのであまり恩恵を受けていないのが現状です。

まあここで文句を言ってもしょうがないんですけどね。ましてや見通しとしてはガソリン代も今1ドル80セント、これは史上最高値、これが来年には2ドルを超すって言うんですから、怖い怖い。

新しい車を買おうか思案中なんですが、んー、本当どうしようかね。頭の痛い今日この頃です。

それでは今回はこの辺で。

2008年3月16日

ワインアンドフードフェスティバル







昨日の土曜日、3月中旬というのにまだまだ気温も高く、素晴らしい夏晴れの中、クイーンズタウン郊外にあるギブストンバレーにあるワイン農場で行われた「ワインアンドフードフェスティバル」に足を運びました。

クイーンズタウン郊外には幾つもの小さなワイン農場があり、この辺りオタゴ地方は赤ワイン、とくに「ピノノワール」の産地として有名で、世界的にも高い評価を得ているワインです。で、毎年この時期に葡萄の収穫を祝う行事としてこのフェスティバルは行われています。

初めてこのフェスティバルに行ったわけですが、当日の入場料は$15、前売りで買えば$10、手首に巻く形のチケットそしてワイングラスが渡され入場、そして場内には幾つものテントが並び、そこで各ワイン農場のワインが割と安い値段で色々と試しながら楽しめます。それプラス、クイーンズタウンから幾つもの飲食店も店を出しているので、食事も楽しめるという形になっています。

クイーンズタウンは小さな所ですので、こういった催しものがある際は、普段なかなか会えない人なんかにばったり会って、近況報告しあったりで、ワインを楽しみながら話に花を咲かせました。ある意味本当悪いこと出来ません。

ワインの木樽転がしレースなんかも行なわれ、友人たちもこぞって出場、見事1位になりワイン6本くらい賞品として貰ってました。そしてタダでもらったワインを閉場時間までゆっくりと楽しんだわけでした。めでたしめでたし。それではまた。

2008年3月11日

ニュージーランド人の愛国心の象徴 キウイアナ

いよいよ夏も終わりすっかり秋といった感じになってきました。山小屋では朝晩は冷え込み薪ストーブに火をつけることも度々、朝方出発時には周りの植物に霜が降りているのも珍しくなくなってきました。

山を美しく彩る高山植物の花々もリンドウが夏の最後を飾ろうと健気に咲いています。このリンドウが散るといよいよ花のシーズンも終わりとなります。

山から出て来ては、Tシャツ屋でもアルバイトしてるのは以前の投稿でも紹介しましたが、そこで売られているTシャツは殆どがニュージーランドをテーマにしたデザインのものが殆どですので、海外からの観光客、旅行者にお土産として大変人気があります。

それと同時に海外に住むニュージーランド人にもこういうTシャツが非常に人気があります。

ニュージーランドの若者の間で一番の人気のブランドはなんと言っても、

HUFFER こちらがウェブサイトへのリンク
そして 
BILLI TEE こっちがビリーTへのリンク

の二つでしょう。

HUFFERのほうは正確にはTシャツブランドではなく、衣料全般のブランドなんですが、キウイに人気があるという事実に変わりありません。

基本的には、クールなデザインでさりげなく?なんとなく、でも時に大胆に自分はニュージーランド人なんだよって自己主張している、そんなTシャツで、ここFLOWでもそう言うデザインが主に人気があります。一般にはこういうニュージーランドをテーマにしたもの、これぞニュージーランドオリジナルといったものはKIWIANA キウイアナと呼ばれます。

ニュージーランドは人口400万人ちょっとで、南半球の太平洋上に浮かぶ非常に小さな島国です。

隣のオーストラリアは面積、人口共にこの国に比べれれば大きいですし、話す英語もどことなく似ているし、一歩この国を離れるとオーストラリア人に間違われることもしばしば。

例えばこれはカナダ人に通じるところがあるかな?アメリカ人に間違えられること度々なので、カナダ人のバックパッカーは必ずどこかにあのメイプルリーフの国旗を主張してこの障害を予防しているのは有名な話ですね。

実際、これを読んでる貴方も一発でニュージーランドがどこにあるのか世界地図で示せるでしょうか?

ま、それと原理は一緒で自分はニュージーランド人であるという主張の表れですね。

また、それと同時にホームシックに似た心境に駆られ故郷を思い起こさせる物が欲しくなると言うのは誰もが経験するものでしょう。

面白いのは、この国ではやはり規模が小さいので仕事、良い条件を求めて海外に出て行く若者が後を絶ちません。

が、私が今まで会ったそういう人達の多くは海外も良いけど最後はやっぱりニュージーランドがいいよねと言います。公正な眼で見れば、ニュージーランド嫌いなニュージーランド人も多くいるでしょうがそういう人達はまずここには帰ってこないで海外で暮らしてるでしょうから当然私が会う機会はあまり多くはないわけですが。

なにはともあれ、今度道端でこんな感じのニュージーランドを表すデザインのTシャツ着てる外国人見かけたら、

Kia Ora, Bro!「キオラ、ブロー」

もしくは

Good Day, mate!「グッダイ、マイト」

と声をかけてみてください。きっとその人はニュージーランドから来た人、もしくは、ニュージーランドに縁のある人でしょう。

それでは、また。

2008年3月4日

2008 ニュージーランド経済 未来は誰にもわからない...?

ここ最近すっかり秋の気配が朝晩の冷え込みに現れてきました。

午前中はきりっと冷えた感じの日が続くようになりました。午後は晴れていればまだ半袖でも大丈夫な感じですが、6時過ぎ頃から日が傾き始めると長袖なしではもはやちょっと寒いと感じます。

先週は雨の日が続き、テアナウ方面は大雨警報が出たほどで、日曜に車でその辺りを抜けましたが、所々道路が冠水するほどの雨が短時間に降ったようです。

クイーンズタウンの町は相変わらず旅行者、観光客で賑わってはいますが、町の販売、旅行業関係の人々と話をすると皆一様に口をそろえたようにこの夏の不振の話になります。

概ね皆この夏のこの街への観光客の数例年と比べが減って、ビジネスに影響が出ていると言います。原因の一つとして考えられるのは、やはりなんといってもニュージーランドドルの高さではないでしょうか。ここ数年とどまるところを知らずに高い水準を維持しているこのドルは輸出業にも悪影響を及ぼしていると言います。

ここ最近の世界的な株安などの経済に対する先行き不信感はここニュージーランドでもその目を現し始めています。ここ5年以上続いた土地、住宅ブームも陰りを見せ始め、いまや不動産屋も販売成績が落ち込み始めてるといいます。

また、多くの観光業関連の会社も業績がこの夏は思わしく無い所が多く、危機感を感じているといいます。

この国は主に観光業と酪農業が主な産業で、特に目立った強力な輸出物も無い小さな国です。それがここ近年続いた景気の良さに押され非常に多くの輸入、主に当然中国からでしょうが、をし、ニュージーランド人は借金をしてまで多くの支出を繰り返してきました。

当然、国としては多大な貿易赤字を抱えるまでになったのですが、一度味をしめてしまった人々の習慣を直すのは容易な事ではありません。

家のローンの金利はずっと上昇を続け9%前後で、下がる気配はいまだにありません。

それに加えバターやミルクなどの酪農製品を始め、小麦などの食料品、またはガソリンの価格の上昇など一般家庭の財布は負担が増えるばかりです。

果たしてこの先この国の経済はどこへ行ってしまうのでしょうか。見ていくのが楽しみである反面、そう第三者としてみてる場合でもないのかもしれません。

かく言う私も観光業に携わる一人、影響を免れることは出来ないでしょうし。どうなるのでしょうか...

それではまた次回。