2008年2月26日

雨の中を歩く時の事に関しての一考

またまた6日間のツアーを終えて昨日クイーンズタウンに帰ってきました。今回は最後の3日間が雨、それもかなりの雨が降りました。お客さんはやはり雨の中を歩くのに慣れていないので少々へこたれ気味でしたがそれでもこれもフィヨルドランドのあるべき姿と前向きに捉え、楽しく時間を過ごされたようで、こちらもガイドし甲斐がありました。やはりどのような天候でも楽しく前向きにいかないとね、せっかく高いお金払ってここまで来て否定的になっても楽しくないですからね。で、どのくらい雨が降ったかって言うと、24時間で100から150ミリの雨、クイーンズタウンの年間平均の降水量が大体800ミリって言われてるからそのほどが判るのではないでしょうか。とはいってもフィヨルドランドの平均降水量は6000ミリなんていわれてますから、ここの基準で行ったら大したものではありません。

雨の中を歩くときのコツはと言ったら、それはもう、どうやっても濡れるんだから諦めて素直に濡れて歩く、これに尽きると思います。でもどうしても濡れたくないと思うのが悲しいかな人間の性、どうしてもあがいてしまうんですね。もうすでにブーツの中までぐしょぐしょなのに水溜りを避けようとする。そうすると神経をだいぶ余計に使います。むしろもう諦めて水溜りの中を突っ切っていくとこの心配はなくなりますし、躓いて足を挫くような危険性も大幅に減少されます。土砂降りの中で怪我したりしたらそれはもう更に惨めなものです。

また傘をさしながら歩かれる日本人の方も多いです。でも風が強い時なんかはまるで意味を成していませんし、また前が見えなくなるので非常に危険なことも多いです。更に向かいから歩いてくる人も見えなくなるので、他人に対しても危険な可能性もあります。

最近はもう高価なゴアテックスの雨具が常識になりましたが、これも完全に体を濡れるのから保護してくれるのを保障してくれるものではありません。私の経験からすると「完全に体を濡れるのから保護してくれる防水の雨具など存在しない」と言うのが結論です。これも最初から濡れるものだと覚悟していれば余計な失望などから来るストレスが大幅に軽減されます。

逆にもっとも大事なのは、濡れたときはこまめに食料補給しながら止まらずに歩き続け、(理由はいたって簡単止まると一気に寒くなる)、目的地の小屋などに着いたら一気に乾いた服に着替え、温かい飲み物、食べ物などを摂り体温を上げるに尽きると思います。ですので、どれだけ体は濡れても着替えの衣服は絶対濡らさないことが重要です。

などとたわいもない事を書き連ねましたが、雨でも風でも照りつけた太陽の下でも、やはり自然の中に身を浸して遊ぶという事はつくづく幸せな事だなと感じたしだいでありました。

それではまた次回。

2008年2月19日

ルートバーントラックにて夏はまだまだ続くのだであった...





さて、ここ南半球のニュージーランド、記録的な快晴の日の続く夏はまだまだ続き、幾分朝晩の冷え込みがきつくはなって来ましたが、それでも昼を過ぎればまた夏のうわーっという暑さが戻り、日焼けにも充分注意しなければあっという間に肌は焼けてしまうほどです。

2月の頭で、コロネットピークでのマウンテンバイクのオペレーションも終わり、今はまたルートバーントラックという山歩きのガイド付ツアーのガイドの仕事に戻りました。この先3月20日くらいのイースターくらいまではこちらのツアーの方もほぼ定員満員状態が続き忙しい日が続きそうです。

われわれのツアーには2種類、2泊3日の「ルートバーントラック」、そして5泊6日でグリーンストーントラックとルートバーントラックを繋げて続けて歩く「グランドトラバース」があります。(ひょっとしたら今シーズンから会社はこの名前を違うのに変えたような気もしますが自分はこっちに慣れ親しんでいるのでこのままで行きます)なにはともあれこのグランドトラバースに一回出てしまうと6日ほど家を空けなければならないので、なかなかこのブログの更新もはかどらなくなってしまうのです。

で、上の写真はその行程で眼にする景色の一部であります。

やっぱりいいですね、毎回久しぶりにここに戻ってくるとほっとするし、興奮するし、わくわくするし、なんとも表現できないですね。

高山植物のほうも夏最後のラストスパートといった感じで様々な花が咲き乱れ、山を美しく彩っています。これから日に日に陽も短くなって行き、やがて冬が訪れるわけですが、その季節の移り変わりの一部分をお客さんを連れながら山を歩き、肌で実感しながら歩ける幸運を、母を含めた色々な人に感謝したいです。

皆さんもぜひ機会があったら、どこでも良いからちょっと綺麗な空気を吸いにでも近くの丘にでも登ってみてはいかがでしょうか、それではまた次回。
 

2008年2月5日

クイーンズタウンのTシャツショップ Fetch フェッチ

注意
現在では、このお店はFetch フェッチと名前を変え営業しています。かつてはFlow フローと呼ばれていました。






このクイーンズタウンのメインの通りであるショットオーバーストリートにあるショップ、フロー、昨年の夏始めから時々私がアルバイトしているお店です。

ここニュージーランドでは、一人が幾つもの仕事をしているのは珍しいことではありません。

特にここクイーンズタウンでは、田舎町なので賃金はそれほど高くは無い割りに、家賃、物価は高いのでその傾向は顕著です。また一般的にキウイが器用で色々な事がこなせると言う事もあるでしょう。

かくいう私もその一人。別に器用だと言っているのではなく、たまたまこのお店のオーナーと友達で、人がいなくて困ってるというので暇な時を見つけて店番しているのです。

つい最近、数年前までお土産で買うTシャツと言えば、大きな御土産物屋でセンスの悪いと言ったら怒られそうですが、ニュージーランドを象徴する羊や鳥のキウイをあしらったデザインのTシャツを買うしかなかったのですが、ここ最近はしゃれたデザイナーのデザインしたおしゃれなTシャツも見つける事が出来るようになりました。

で、このお店もその閉塞したクイーンズタウンのTシャツ業界(そんなものがあるのかって言う疑問はこの際置いといて)に風穴を開けたところの一つであることは間違いありません。

値段は一律Tシャツ$45、フーディー(パーカのこと、この国ではこう呼ばれています)は、暑さ、ジップ付、なしで値段が変わり$79-$96と、安いと見るか高いと見るかは住む所、収入によって異なるとは思いますが、結構いい線行った妥当なところをついているのではないでしょうか。

客層は主に若い、10代20代のバックパッカーから、40,50代のもうちょっと裕福な旅行者で、あまりアジア人には受けが良くはありません。

まあ、理由もアジア系の観光客はやはり中年層が多いですし、その方たちにはちょっと派手ですし、またそういうパック旅行の観光客は決まった御土産物やに連れて行かれたり、ガイドブック中心に行動するのでしょうし、(まあこの店はガイドブックには載ってないでしょう、そんなことここのオーナーはめんどくさくてやんないでしょうっていうのが想像する理由なのですが)特定の店に行くとクーポンとかで割引が効くので自然とそういうところで買い物を済ませてしまうのではないでしょうか。

また、オンラインショップもあります。これがオンラインショップへのリンク。もちろん英語

別に宣伝してるわけではないのですが、(これでいくらか金銭くれるほど世の中甘くないってことですね。別に頼んでも無いけど)まあどんな感じのものが売ってるのか見るには良いのではないかと。

なにはともあれ、この夏は記録に残る晴れ日の多い夏で、やはり天気が良く気候が素晴らしいと人々の財布も緩むと言う良い典型ですね。冬のスキー場でも雪が降り続けば、人々の顔には笑顔が弾け、財布の紐も緩むと言うのは黄金の法則ですからね。

一度クイーンズタウンにいらした際にはここに足を運んでみるのもいかがでしょうか。日本で着てもまるで恥ずかしくないデザイン、雰囲気のTシャツが置いてあります。

それではもしかしたらここで暇そうに店番してるかもしれませんので、そのときは一声おかけください。