2007年5月1日

ジャグナイト

昨日は夏の仕事のガイドたちがほぼ全員集まって、シーズン末恒例の飲み会「ジャグナイト」=Jug Night が行われました。これには幾つかの説明が必要です。

先ず、私は一応夏は山歩きのガイドとして働いています。ただしこの夏は11月のみガイドとして働きその後は北海道のニセコに行き、最近こっちに戻って来ました。で、ガイドは全員会わすと25-30人くらいでしょうか。夏のシーズン中(11月始めから4月末まで)は、ほぼ毎日ツアーが出ていて皆山の中にいるので、一同が全員顔を会わす事は無い。

次に、シーズン中誰かが仕事中にヘマしたり、ひどいことしたりすると、「ジャグファイン」=Jug Fine として記録される。ジャグとはビール飲む時のピッチャー(通常グラス毎に買うよりお得)、ファインは罰金の事。

これには「ジャグリスト」があり、そこに「原告」「被告」=Jugee, Jugger と言う形で誰か他のガイドが何かミスしたりした時に、「このガイドはこうこうこういう事をしたからジャグ=罰金?に値する」と書き記す。

これがシーズンを通して行われ、6ヶ月もあるんで凄い数のジャグファインが溜まるのです。特にやはり新人のガイドはミス、ヘマをしがちですので彼等のファインの数は多くなる。

そしてシーズン終了と共に、一同顔を会わせ、そのリストの中から選りすぐりの物を読み上げる。この際、一人、裁判長のような人物が、リストから読み上げ、訴えた者はどういう経緯、理由かを皆に説明し、訴えられた者には自分を弁護する機会が少し与えられます。そしてそれを聞いて皆が無罪か有罪を決める。有罪の場合はグラスに入ってるビールを飲み干す、更にひどいケースの場合はショットグラスの「日本酒」が渡されそれを一気飲みせねばならない。

とまあ結局は飲み会で、殆どが有罪として扱われ皆飲みまくります。シーズン末に酔っ払う良い口実と言うわけです。

これらのリストの中には、出発の前の晩に飲み過ぎて、二日酔いで仕事に現れる、更にひどいのは寝過ごす。お客さんに聞かれた質問が答えられず、適当にでっち上げたのが運悪く?他のガイドにばれる。ガイドなのに怪我してヘリコプターで救出されたやらお客さん見失ってとんでもない事になったなど、それはそれは様々な事が起きます。最高に笑えるんですけどね。

このようにニュージーランド人と働くというのは日本人同士で日本のやり方でことを進めるのとは、当たり前ですがまるで違います。どちらが良いかとか言うのではなく、どちらにも長所があり欠点がある。結構外国に住むという事は気楽に見えて気苦労も多いですが、腹の底から笑える事が多いというのも事実です。それでは。

2 件のコメント:

  1. jug night!なんだか面白そう(笑)
    ま~大酒のみの集団が目に浮かびますが有罪とか面白そう!!!
    ちなみにToshiさんは有罪いっぱいあったんですか?(^^)
    日本にはないですね~こんな習慣。
    今度I城さんと二人でやろうかしら?有罪なコトだらけかもしれないわ?!

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  2. 貴方達二人だけなんて怖すぎる。二人とも潰しあいになってしまうのでは?

    自分はこれといって大きなものはありませんでした。もう4年目なんでね、あまり大きなヘマってのもなかなか無いんですよ。

    まあ、酒飲む良い口実にはなりますね。

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