2007年5月30日

クイーンズタウンで新しい事チャレンジ ヨガ編

どうやらこの5月はニュージーランド、ここ20年で一番暖かい5月になるそうです。ここオタゴ地方に限って言えば史上最も暖かい5月だとか。

全く寒くないんですよ。夜もまだ窓開けたままでいけるし、部屋の暖房もつけて無いしこの冬。

これで6月9日一応オープン狙っています、コロネットピークスキー場。これからどのようなどんでん返し?があるかが楽しみです。

今日は仕事のあとにヨガに行ってきました。今回で2回目、新しい事チャレンジの一環として、(半ば強引に誘われて連れて行かれたというのもあるけど)、いやー、今回のクラスは初心者向けではなかったので大変でした。片足で突っ立って、もう一歩の足はピンと伸ばしてとかだいぶ無理な体勢させられました。

その昔まだ東京にいた頃、友人の主催する(かじりクラブ)なんでもちょこっとだけかじる程度に足を突っ込む、まるで気合も根性と言う言葉とも無縁の、それはそれで結構面白かった事をやった事もありますが、今回はそうならないように頑張りたいです。

ヨガって言うとまるで呼吸法と瞑想に近い精神の静けさを、肉体的な運動を通して目指すものなのかと思っていましたが、これがだいぶ相当に肉体的なんですね。

まだ始めたばかりだから呼吸法もクソも無いって言ってしまえばそれまでですが、肉体的にだいぶきついものだという事が分かりました。

ストレッチは山のガイドをしてる関係で好きで結構してましたが、ヨガは一連の動作、ポーズが1時間以上も続くので、必然的に静的な体と筋肉を休めるストレッチとは違い、れっきとした運動ですね、これは。

それともヨガの先生は西洋人だし、やっぱりヨガの内容が西洋的に解釈、翻訳されて、今俺のやってるようなものになって、実際インドとか日本でやってるヨガとはちょこっと違ったものになってるのかななんて考えたりもします。

この辺は興味ありますね。今度日本に帰ったらもうちょっと掘り下げて調査してみようと思います。

それではまた。

2007年5月24日

ニュージーランド英語にまつわるお話

さてさて、今日の話題はひょんなことからニュージーランド英語なるものについて書いてみたいと思います。

たまたま昼間に友人とそんな会話になったんでその延長という感じで。

といっても、その友人はキィウィで、私が今まで犯した英語上での失敗、災難の話しから始まり、一般的なニュージーランド英語の話題になりました。

一般的に言われている事ですが、ニュージーランドはその昔イギリス連邦に属していましたので、イギリス英語の影響を受けています(随分大雑把で乱暴な扱い方ですが)。

が、しかし、やはり地理的にも時間的にも隔たっていますので独自の進化を遂げています。

これをお読みの方で、もしニュージーランドに来られる事がある場合には、もしくは身近な所でニュージーランド人と知り合いになった際に、こんな言葉を使ってみると、「オーッ」という反応がニュージーランド人から返って来るかもしれません。

ちなみに、大抵の場合同じ英語文化圏、特に英国、オーストラリアの人々との間では共通理解を得るのは難しい事ではありませんので、流用も可能。

ニュージーランド人がよく使う、もしくは乱用されている言葉の代表格として、

AWESOMEオーサム)

があります。

意味としてはNICE、COOL、FANTASTIC と同じ。

基本的に良い意味で使われ、色んな時に使えます。

これと似た言葉で、SWEET(スイート)

もちろん甘いと言う意味もありますが、良い意味肯定的な場面で、AWESOME と同じ感じで使えますんで、試してみてください。

例えば、That's awesome とか That's sweet みたいな感じで。

どちらもそれ良いね、みたいな感じで、特に相手の言った事に対する返答と言う形になります。

世界の英語圏の国々を広く見てみると、色々違いがあり、国は小さいけどニュージーランド英語というものがあるよという御紹介でした。

それではまた次回。

2007年5月23日

突然のバンジージャンプ 会社の研修みたいので

昨日一昨日と、会社の研修で、クイーンズタウンから北に220キロほど離れたオハウという、湖の畔にホテルが一軒だけと言う、とても静かで美しい所に行って来ました。またここからは、湖越しにニュージーランドで一番高い山「マウントクック」も眺める事が出来ます。

ここで1泊2日で、色々とリーダシップとはなんぞやとかその道の専門家?をお呼びして話を聞いたり、今年から経営陣?てゆうの、ボスが色々替わり気分一新で、これからの会社の行く道についてなどのディスカッションしたりと、とても有意義な時間を過ごしました。

もちろん夕食後には会社持ちで酒が出て、皆夜遅くまで、中には朝まで頑張った人もいたみたいですが、楽しく話に花を咲かせていました。かく言う私もきちんと皆様の期待に答え、きっちりと他の皆様をたのしませ、笑いを提供して来ました。

日本人である以上、やはりきちんと期待には応えないとね。責任感強いというか、こう期待されるとどうしてもやってあげないといけないって言う脅迫観念みたいな物に襲われるのは私だけでしょうか?ただ単に黙っていられないってだけなんでしょうけど。

そして、月曜の朝にここクイーンズタウンを、会社の車8台くらいに分かれて行ったんですが、その際、各車に人々が振り分けられ、一台ごとの乗る4,5人が一チームとなり、目的地に向かうまでの間、幾つかチェックポイントで指示されたことをこなし、更にはその間にも20問位のクイズに答えるというレースがありました。

クイーンズタウンを出発する際に最初の指示が書かれた紙と、クイズの質問が書かれた紙を渡され、いざ皆競い合いながらクイーンズタウンを出発。次の目的地でまた次の指示の書かれた紙切れを探し、次の指示された場所へ、皆制限速度内?際どい所で急いで向かっていきました。

その二つめの場所がなんと有名なバンジージャンプ。各チームの中から一人が代表してバンジーを飛び、飛び終わった後に更なる指示の書かれた紙が渡されると。で、自然と自分のチーム内でまあ俺がやる事になり、飛んできました。

あまりにも突然な事でしたんで、怖くなる暇も無く、イケイケでする事が出来ました。(ちなみにちょっと高所恐怖症ですが)きっとこれが3,4日前からやる事が決まってたら、考えすぎて余計に怖さが増したんでしょうが、今回はホント突然で、しかも50,60人会社の人間が見てたら無様な姿は見せられないってのもありましたし。

このあとにも、みかん絞ったり、湖で誰か泳いだり、ちょっとした丘登ったりと、様々な難関を突破し見事3位でゴールとなりました。

もちろんこの晩飲んで騒いで別の意味で会社内で自分の名を広めてきました。なんでも名前は売っとかないとね。

2007年5月20日

ニュージーランド就職事情 遠来より友来るなんたらかんたら

こんにちは。クイーンズタウン、昨夜から朝方にかけ結構な雨が降りましたが、昼頃までには天気も回復し、午後には素晴らしい天気となり、なんとも良い週末となりました。

今日は、フランスに半年行っていた友人が帰ってきたので久しぶりにランチを食べながら、近況報告しあいました。

何度か言っている通り、ここクイーンズタウンは一大観光地。ですのでここに住む人も多くは観光業に従事しています。よって、夏、冬の間だけの契約となり、いわゆる季節労働者が大半を占めています。

だから前述の友人のように、仕事を求めて海外に出て行くキウィも多いです。

特に若者で大学を出ても、専門職の仕事の口の数はそれほど多いとは言えず、また外国の方が賃金条件等良いというのが実情で、この国を離れて行ってしまう人は後を絶ちません。

海外に人材が流出してしまうには色々と事情がありますが、やはり賃金等の条件が良いという事が真っ先に来るんでは無いでしょうか。

皆さんの周りにもいませんか、ニュージーランド人の英会話の先生とか?

今現在は、日本円と比較すると、ニュージーランドドル高という事情もあり、日本で働いても為替等でそれほどうまみがあるとは言えませんが、それでも日本等で英会話の先生を1,2年やりながら世界を旅するというのは、若いニュージーランド人にとって非常に人気のある選択肢です。

他の大きな要因としては、こちらでは皆大学に、専門学校等に行くのに国から借金をして学費に充てます。「スチューデントローン」と呼ばれ、年率7%くらいの利子がついています。

その額も人それぞれ、何年学校に行くのか、またやはりこれは世界共通だと思いますが、医学部などはどうしても学費は高めになりますので一概には言えませんが、$20,000から$30,000位になる事もあるようです。

で、先ほども申した通り、海外に出て、より良い賃金でなるべく速くこのローンを終わらせてしまおうという心理的要因も確実に人材流出の原因となっています。そのまま海外に出て、安住の地を見つけ戻って来ないキウィも多いでしょう。

現にオーストラリアのシドニーは、ニュージーランド国外では一番多くニュージーランド人が住んでいるといわれます。

また、イギリスのロンドンでは、ホテルやバー、レストランで多くにキウィやオージーが働いてるのが見れるという話も聞きます。

このようにして非常に人の入れ代わりが早く激しいのがこのニュージーランド社会の特徴のひとつといえるでしょう。そして特にここクイーンズタウンはそのもっとも顕著な例で、本当にあっという間に友人が去って行ったりして、非常に不思議な世界です。

まあ現在ではオンラインでビデオチャットが出来たりと、情報伝達の技術も進化していますからあまり距離を感じずには済みますが、それでも、久々に友人に会えると言うのは良いものですね。

またニュージーランドの社会、経済などの勝手な独断偏見まじりの個人的な分析なども皆さんにお伝えして行きたいと思います。日本とは非常に違っていて面白いです。

それではまた次回。

2007年5月19日

夏と冬のシーズンの谷間の5月 静かなクイーンズタウン

さてクイーンズタウンも秋が過ぎ冬がやって来そうな気配を漂わせ始めています。

今のところやはり夏と冬のシーズンの谷間という事もあり、町もまだ比較的静かで、人の数もまだ少ないようです。これから6月初旬のスキー場のオープンに合わせ、続々と人が町に入り込んできている状態です。

このクイーンズタウン、夏と冬の季節労働者が入れ替わりたち替わり行き来します。この5月と10月がその主な時期に当たります。ですので今この時期に今度の冬をこの町で過ごす方が外からやって来て、仕事を探し、住むところを探したりしている時期です。

ここニュージーランドでは、フラットと言われる。一軒家に3人4人が家賃折半して共同で住むのが主流です。日本のようにアパートのような個室に住むという事はあまり無いです。

まだ昼間は陽が出れば10度以上の気温になります。

んー、あと3週間でスキー場がオープンの予定。毎年本当に雪がそれまでに降り始めるのかやきもきしてしまいますが、自然には自然のスケジュールがあるんで、きちんと好きなようにやってくれるでしょう。

それが午後3時を過ぎ、クイーンズタウンは山に囲まれているんで、陽が山の後ろに隠れてしまうと一気に気温は下がり、そろそろ暖炉に火をともす時間となります。

冬の間は当然ながら陽があまり高くは登りませんので、クイーンズタウンの至る所、霜が解けずに真っ白になってるのを見かけることになります。

まあこれからそんな様子も皆さんにお伝えできたらと思います。

それでは良い週末を。

2007年5月16日

事件!! 隣の家に泥棒が!!!

どうやら事件です。隣の家の夫婦の所に泥棒が入ったようで、現金とお酒3本が盗まれたようです。この夫婦はホリデーでオーストラリアに1月ほど行っていて、昨日帰って来て気づいたそうです。でも不思議なのが、何故他の物品、例えばコンピューターやら宝石、指輪等の貴重品はそのままだったのか?

怖いですね、本当に。僕なんかいつも窓開けっ放しなんで、いつでも誰でも侵入しようと思えば楽勝ですからね、ただし侵入したからって何か金目のものが俺の部屋にあるかどうかは別問題ですけれど。はは、ざまーみろ。こういう時は良いですよね、失うものが無いって。

このようにニュージーランド、一見この世の楽園のように思えますが、(しかも日本でそのように宣伝されているのを目が痛くなるほど見ました)、実際きちんと?このように犯罪あります。逆の見方をすれば、この国は人口400万ちょっとで、この犯罪件数、確率としては非常に高い事になると思います。きちんと統計の数字をお出しする事はできませんが、(ただめんどくさいだけ?調べれば結構簡単に出せるとは思いますが)この人口の少なさで、結構物騒な社会、どうなんでしょう。最近も北島でギャング同士の構想で拳銃発砲事件があり、ギャングメンバーのおっさんの2歳の娘に流れ弾が胸に当たり、巻き添え食って死亡するという事件があったばっかり。

このクイーンズタウンは世界的に有名なリゾート地という事もあり、旅行者、特に若者、の酒に酔ってのくだらない事件が多いです。また、これもリゾート地という事に関係してると思いますが、とにかく人の出入りが激しく、あまり腰を据えて落ち着く所というよりは、短期間楽しんで滞在して去って行く人が多いのが特徴です。

何はともあれ、個人的な意見としては、日本でどのようにあれこれ良いように宣伝されていても決して鵜呑みするということは避けた方が賢明では無いでしょうか。はいまたまた勝手な事申しました。それでは。

2007年5月14日

まだアドビからは......



こちらが最新の動画です。4月の12日の朝7時20分発のクライストチャ-チからクイーンズタウン行きのニュージーランド航空国内線の機内から撮影しました。ちょうど前の日に寒波が来て雪が降り、南アルプスが綺麗に真っ白になっていたので撮影せずにいられませんでした。(ちょうど帰国前に新しいビデオカメラ買ったばっかりだったというのもあるけれど)。このように冬には南アルプスの山はすっかり雪を被り、南島の特にクイーンズタウン、ワナカ周辺はスキー、スノーボードを楽しむ人々で一杯になるのです。

タイトルにもあるように、また下の一つ前の記事に書いたように、アドビのプレミアエレメンツって言うソフトの日本語版をニュージーランドにいながらダウンロードして買いたいんですがそれが出来るのかどうかを電話して聞いてみようとしたら、メールを送れと言われ、金曜にメールを送ったけどいまだ何の音沙汰もありません。はーあっ。溜息一つ。まったくね。まあでもこのカスタマーサポートセンター、やっぱりニュージーランドにあるんですかね?それとも海外のどこかに勝手に繋がってたのかな?こういうのに詳しい方いたらぜひ教えてください。

昨日はクイーンズタウンの町に写真の額を買いに行きました。欲しかったのは横向きの写真を縦、上下に2枚並べる額。が、しかし、クイーンズタウンでは売って無いんですね、これが。写真屋さん3軒、本屋さん2軒どこにも置いてない!1枚用の額で色々なサイズは一杯あったんですけどね。これまた溜息。この辺が日本特に東京と違うところです。欲しいと思ったものが手に入らない事が多い!特に細かく変わったものが欲しいという訳ではないと思うんですが。この辺誰かクイーンズタウン在住の方ビジネス始めてくれませんかね?色々チャンスあると思いますよ、この現状なら。

この辺も海外特にニュージーランドみたいな所に住むという一面を現していると思います。東京での生活に比べたら何せ不便です。ただその不便さを受け入れるか受け入れないかで、貴方のこの国での生活における態度、精神状態ははっきりと分かれます。

これは更に言えば、ニュージーランド人を始めとする西洋英語圏の人達と共に暮らし働くという事に繋がると思います。何せ日本の基準で物事考えたら、もうただの損ですよ。勝手に胃痛めて、気苦労して、疲れて、黙って耐えて、そういうことをしても殆どの場合気づいてくれませんから、他の人達は、何でそんなに不幸せそうにしているのか。きちんと自分の主張を伝える事が出来ないとどんどん深みにはまって、する必要も無い苦労をしょうことになってる日本人の方を何人か見てきました。

てなわけで、勝手な事抜かしましたが、言いたいのは、英語を話すという事は、ただ日本語の日本人同士での文脈でのあまり決断を必要とされない態度、思考構造のままではきついという事。日本語でもきちんと意思疎通が、良いのか悪いのか好きなのか嫌いなのかが表現出来るようになって初めて、可能になるんだと思います。ただ英語の単語、文法を覚えても、言語感情伝達能力が日本にいるままだとなかなかきついと思います。でも、だからと言って日本人全て捨て去る必要も無いと思いますけど。用は使い分け。

はい勝手な事言わせて貰いました。そろそろ恥ずかしくなってきたんで終わりとします、それでは。

2007年5月11日

カスタマーサポートってほんとにそれサポートしてんのかよ?

いまさっきパソコンのソフトを購入しようと思い、アドビのホームページに行きました。そこで、注文をし支払いの段階でふと気づきました。配送とか何とか言っていて、いや待てよ、俺はダウンロードして買いたいんだと。何せニュージーランドに住んでるんだからさ。ちなみにこんなやつを買おうと思ってたわけです↓




で、色々画面を見て、違うページに行ったりしてみたんだけど、それらしき事はどこにも書いてない。なんで、次にアドビのニュージーランドのページに行きました。そこも似たようなもので欲しい情報は得られなかった。

で、次にお急ぎの方はカスタマーサポートセンターまで電話をみたいな事が書いてあるんで、早速電話を手に取ってトールフリー(無料)の番号に電話してみました。

そしたらインド人アクセントの女性が出ました。私の聞きたかったのは、
  • ニュージーランドに住んでる。
  • でも日本語のソフトを貴社から買いたい。
  • だからダウンロードして買えないのか?

という事なんですが、その女性は私の質問には答えずに、

「カスタマーサポートにイーメールを送れ」と言うんです。

????????

何のためのカスタマーサポートセンター、コールセンターなんだ?

私の言いたいポイントは、

  • 最初にホームページにいた。で情報探してたけど見つからなくて、お急ぎなら電話しろって書いてあるからわざわざ椅子から立ち上がって電話取りに行って電話した。
  • そしたら質問には答えずにメールを送れと言う。
  • で結局コンピューターに戻ってメールを送った。

だったら最初からホームページ上に全てメールで質問しろって書いといて、そういうシステムにしときゃいいじゃん。真ん中の電話の部分が余計じゃん。しかも質問に答えられないんだったらいる意味無いし。

嫌味たっぷりにメールを送らせて頂きました。俺が聞きたいのは出来るのか出来ないのかって事だけ。何も難しい質問してるとは思えないんだが。

どうなのよ、アドビ?


2007年5月6日

グリーンストーン谷での山小屋冬期閉鎖のお手伝い







  • 地図へのリンク。この地図でなんとなくの位置関係把握してみて下さい。ちなみに左上の+と-付きのレバーをいじる事により拡大拡小する事が可能です。


  • 金曜から今日までこのグリーンストーン谷に仕事の関係で行ってました。夏の間働く山歩きの会社のロッジがこの谷に2つあり、夏のシーズンが4月末で終了に伴い、冬が来る前にその2つのロッジを完全に閉める作業をしに行って来ました。

    で、上の写真がまあイメージ写真ってところです。ロッジは谷底にあります。見えませんけど、写真では。

    冬には完全にツアーには利用しなくなるので、それに伴う作業を色々として来ました。
    例えば、完全な山の中なので電気はありません。ですので温水シャワーはガスボンベと温水器?湯沸かし器?を使っていますので、それらを外し、湯沸かし器はロッジ内に保管するために移動。

    また冷蔵庫もガスを使っていますので、(そうなんです。冷蔵、冷凍するのにガスで火を焚いて冷蔵庫を動かすんです、不思議でしょ)、ガスを外して冷蔵庫内のもの全て出す。
    トイレの便器内(きちんと水洗。でも別に垂れ流してるわけではありません。きちんと汚物用のでかいタンクに繋がっていて、それが一杯になったらヘリで運び出して空のと交換)も、冬は凍ってしまうので車用の不凍液を少々混ぜる。

    ねずみ、イタチ、ポッサムなどの動物がうろつくんで罠を仕掛ける。

    夏の間お客さんが寝る寝室のベッドのシーツ、カバー、枕ケースなど全て引っぺがす。これが結構な重労働。

    水は全て近くの川から引いてますんで、栓を閉め、タンクを空にする。でないと冬の間凍ってしまいパイプがダメージを受ける可能性がある。

    まだまだやる事はあるんですが、まあこんな様な事をして、山の中歩いてロッジ間を移動して今日帰って来ました。行きはヘリで2つ目のロッジまで一気に飛び、そこから逆戻りする形で帰って来ました。2日かけて歩く距離もヘリだと6分くらいですか。この仕事の良い所の一つですね、ヘリにたまに乗れるっていうのが。

    ニュージーランドもこのあたりは非常に雨が多く、ここから40キロほど行ったミルフォードサウンドと呼ばれるフィヨルド地形で有名な観光地の辺りは、年間6-9メートルの雨が降ります。

    実際ここに2年程住んでた事がありますので、断言できます。マジで降ります。まあそんなとこなんで雨に降られましたが、これも自然の一部で、もう私なぞは慣れてしまっているので、嬉しかったりするんですね、雨に濡れて歩くのが。これぞフィヨルドランド。イヤーいいですよニュージーランド、勝手に悦に入って今日の投稿終わらせて頂きます。

    それではまた次回。

    2007年5月3日

    ニュージーランドでの車検 WOF その1












    ここクイーンズタウンではここ数日雨まじりのどんよりとした雲が町、湖そして周りの山々を覆った曇りの日が続き、とうとう夏も完全に終わってしまったという雰囲気になっています。

    町にも観光客の数はめっきり減り、どこのお店も暇そうです。恒例の5月のゴーストタウン化です。家々では煙突から暖炉の煙が黙々と上がってるのが多くなって来ました。

    今朝は半年に1度の車の車検=WOF (Warrant Of Fitness) を取りに行って来ました。

    ここニュージーランドでは半年に一度車検を受けなければなりません。また登録は色々融通が利きますが基本的に半年か1年の分を支払う。車検は診てもらうのに一回$50、そして検査の際に何か不都合があれば4週間の猶予が与えられ、その間に駄目なところを直して再度診て貰い、合格すれば一番下の写真のようなステッカーが貰え、それをフロントガラスの上に貼ることになります。

    日本に比べると検査字体は非常に簡単で、本当に基本的なことしかチェックしません。ですのでこれに通ったからといって全てオーケーというわけではなく、本当に最低限の範囲で車はオーケーと言うことです。

    今回自分の車、トヨタコロナ1984年製マニュアル車、走行距離も写真の通り31万キロに届こうかというほどです。足回り、ライト、ステアリング、タイヤの溝の深さなど全て基準を満たし一発で合格とはなりましたが、ご覧のように後ろのドアに錆が出てきていて、次回までにこれを手入れしないと次は無いぞという助言を頂きました。

    ニュージーランドでは多くの人が家から車から何まで自分で直してしまう人が多いです。

    こういう人は Handy=Resourceful=何でも出来てしまい非常に便利、凄い人と呼ばれ、一種の人を褒め称える際に使われる形容詞の一つです。特に男っぽい男性に対しては非常な賛辞な言葉となります。

    自分は全然ハンディではありません、ちなみに。

    ですがこの国に来て初めて車を運転したのが98年、それ以来自分なりに少しずつではありますがそれなりに身の回りの事が自分で直せるようにはなってきました。98年当時は車の事何せ何も知りませんでしたから。東京で車運転した事などなかったですから。それに比べれば今は大きな飛躍を遂げたといえるでしょう。

    ですので、この錆は友人からどうにか電気ツールを借りてきて、ガンガン削って錆を落とし、似たような色のペイント買って来て塗って直すことになります。幸い、先にも述べた通り、友人のキウィにはハンディなのが一杯いますんで、最善策を聞いて、ついでに誰かしら友達の友達がそういう工具を持ってたりするので、そっから工具借りて近いうちに修理を行いたいと思います。

    その際には写真付きでレポートなんかしてみようかな。

    それでは今回はこの辺で。

    2007年5月1日

    ジャグナイト

    昨日は夏の仕事のガイドたちがほぼ全員集まって、シーズン末恒例の飲み会「ジャグナイト」=Jug Night が行われました。これには幾つかの説明が必要です。

    先ず、私は一応夏は山歩きのガイドとして働いています。ただしこの夏は11月のみガイドとして働きその後は北海道のニセコに行き、最近こっちに戻って来ました。で、ガイドは全員会わすと25-30人くらいでしょうか。夏のシーズン中(11月始めから4月末まで)は、ほぼ毎日ツアーが出ていて皆山の中にいるので、一同が全員顔を会わす事は無い。

    次に、シーズン中誰かが仕事中にヘマしたり、ひどいことしたりすると、「ジャグファイン」=Jug Fine として記録される。ジャグとはビール飲む時のピッチャー(通常グラス毎に買うよりお得)、ファインは罰金の事。

    これには「ジャグリスト」があり、そこに「原告」「被告」=Jugee, Jugger と言う形で誰か他のガイドが何かミスしたりした時に、「このガイドはこうこうこういう事をしたからジャグ=罰金?に値する」と書き記す。

    これがシーズンを通して行われ、6ヶ月もあるんで凄い数のジャグファインが溜まるのです。特にやはり新人のガイドはミス、ヘマをしがちですので彼等のファインの数は多くなる。

    そしてシーズン終了と共に、一同顔を会わせ、そのリストの中から選りすぐりの物を読み上げる。この際、一人、裁判長のような人物が、リストから読み上げ、訴えた者はどういう経緯、理由かを皆に説明し、訴えられた者には自分を弁護する機会が少し与えられます。そしてそれを聞いて皆が無罪か有罪を決める。有罪の場合はグラスに入ってるビールを飲み干す、更にひどいケースの場合はショットグラスの「日本酒」が渡されそれを一気飲みせねばならない。

    とまあ結局は飲み会で、殆どが有罪として扱われ皆飲みまくります。シーズン末に酔っ払う良い口実と言うわけです。

    これらのリストの中には、出発の前の晩に飲み過ぎて、二日酔いで仕事に現れる、更にひどいのは寝過ごす。お客さんに聞かれた質問が答えられず、適当にでっち上げたのが運悪く?他のガイドにばれる。ガイドなのに怪我してヘリコプターで救出されたやらお客さん見失ってとんでもない事になったなど、それはそれは様々な事が起きます。最高に笑えるんですけどね。

    このようにニュージーランド人と働くというのは日本人同士で日本のやり方でことを進めるのとは、当たり前ですがまるで違います。どちらが良いかとか言うのではなく、どちらにも長所があり欠点がある。結構外国に住むという事は気楽に見えて気苦労も多いですが、腹の底から笑える事が多いというのも事実です。それでは。